ドバイで中東最大の商談会、日本市場は新体制で2割増へ
20年には国際博覧会
日本から「数十万人」のポテンシャルも
4月24日から27日にかけて中東最大級の旅行商談会「ATM(アラビアン・トラベル・マーケット)2017」がアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開催された。24回目となる今回のATMには、アウトバウンドとインバウンド合わせて150ヶ国以上から2800を超える旅行関連企業やプロダクトが出展。ATMは16年には25億ドルを超える商取引の実績を残しているが、今回はバイヤー数で2万6000人、メディアや政府関係者などを含めると4万人を超える過去最大規模のATMとなった。
▽回復から発展へ、ドバイ観光市場の今
今回のATM公式パートナーであるドバイ政府観光・商務局(DTCM)によると、16年に1泊以上した海外からの旅行者数は前年比5%増の1490万人。マスターカードの調査では、バンコク、ロンドン、パリに次いで、世界で4番目に多くの訪問者を受け入れた都市となった。
09年11月の「ドバイショック」で注目を集めてしまったドバイだが、現在では市内の建設ラッシュも勢いを増している。20年にはドバイ国際博覧会(ドバイEXPO)の開催を予定しており、開催期間である20年10月20日から21年4月10日のほぼ6ケ月で、2500万人の来場を目標に掲げる。
DTCMでは、マーケティングを強化していく意図から17年3月に大手広告会社の博報堂を新たな観光局業務委託先として指名。今回のATMは、そのすぐ後の開催ながら日本からは3社4名、さらに現地より1社、メディア1社がバイヤーとして参加した。