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ルフトハンザ、A350の羽田線導入を検討-成田の再開は未定

  • 2017年2月7日

ブンケンブルク氏  ルフトハンザ・ドイツ航空(LH)は2月7日、都内で記者懇談会を開催した。日本・韓国支社長のドナルド・ブンケンブルク氏は、導入を開始している長距離路線用機材のエアバスA350-900型機について語り、羽田路線への導入も検討していることを明らかにした。A350-900型機はビジネスクラス48席、プレミアムエコノミークラス21席、エコノミークラス224席の全293席。

 LHは同機を25機発注しており、昨年12月に初号機を受領。最初の10機はミュンヘンを拠点にする予定で、今年2月にはデリー線とボストン線に投入する。ブンケンブルク氏によれば、受領当初はミュンヘンから6時間圏内の路線に導入し、その後により運航距離の長い路線に導入する考え。同氏は「優先度の高い路線はリスト化しており、羽田もリストに載っている」と説明した。

 同氏は、今年の1月9日から10月28日まで運休する予定の成田/フランクフルト線についても言及。運休の理由については「市場の需要に対して適正な座席数を提供するために取り組むなかで、暫定的な運休を決定した。LHの商業的なニーズとも合致している」と話した。

 LHは現在、日本路線については羽田/フランクフルト、ミュンヘン線を運航中。需要の高いフランクフルト線には、全364席のボーイングB747-8型機を導入している。成田線は運航しておらず、共同事業を展開中の全日空(NH)がデュッセルドルフ線を運航している。

 同氏は羽田に国際線を就航させる場合に成田線を残す「成田縛り」については、関係機関と調整したことで「17年夏までは例外として扱ってもらっている」と説明。17年冬ダイヤ以降の運航については「検討中」で、訪日需要の増加や日本人の訪欧需要が回復してきたことを踏まえて、路線計画を練っているという。

 そのほかには、ブンケンブルク氏が日本韓国地区支社長を務めるスイス・インターナショナル・エアラインズ(LX)についても説明。1日1便で運航している成田/チューリッヒ線については、現在は3クラス制で全219席のA340-300型機で運航しているが、機内の全面改装を計画していることを伝えた。また、3クラス制で全340席のB777-300型機を導入する可能性についても述べ、「候補に上がっている」と語った。