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コンチキ・ホリデイズ、日本での展開に意欲、CEOが来日

  • 2017年2月1日

(左から)コンチキ・ホリデイズアジア地区セールス&マーケティングディレクターのサム・モラー氏、グローバルCEOのアーハンマー氏、エスティーエートラベルの浦氏  18歳から35歳までの世界中の若者を対象に、英語による現地発着バスツアー「コンチキツアー」を企画・運営するコンチキ・ホリデイズから、このほどグローバルCEOのキャスパー・アーハンマー氏が来日し、本誌のインタビューに応えた。同氏は日本市場について「25年以上取り組んでいる、大変重要で潜在性の高い市場」と説明。「投資をしてもっと多くの日本人にツアーに参加してもらいたい」と意欲を示した。

 コンチキ・ホリデイズは約60ヶ国で旅行関連事業を展開するトラベルコーポレーションのグループ会社で、1962年に創業。本社はスイスにあり、欧州、北米、豪州、アジア、中南米、中東などでバスツアーを実施している。一部のコースを除き、WiFiサービスや充電器などの設備を備えた専用のバスでツアーを催行しており、共通言語は英語。取扱人数などは公開していないが、日本からは学生を中心に毎年数百人がに参加しており、アーハンマー氏によれば「日本はこの10年間、アジア市場では上位3位から5位の間に位置し続けている」という。

 日本販売総代理店を務めるエスティーエートラベルによれば、欧州でのツアーに参加する日本人は、テロ事件の影響で減少しているところ。このことについてアーハンマー氏は「日本人は他の市場よりも安全と安心に敏感」と述べた上で、同社のツアーは現地の係員がガイドやサポートおこなうことなどから「安心に旅行ができる」と強調した。そのほかには、65ヶ国で330コースもの多様なツアーを催行していることをアピールした。

 エスティーエートラベル代表取締役の浦竜一氏によれば、コンチキツアーのPSA(日本地区販売代理店)は全国大学生活協同組合連合会旅行センターなど約5店舗。ツアー期間が1週間から2週間前後と長いことから、日本では学生が主なターゲットで、特に関西からの参加者が多いという。今後は引き続き学生に対して、多様な国の人々と交流できる点を強く訴えていく方針だ。

 日本からの参加者拡大に向けては、ソーシャルメディアを活用した情報発信やキャンペーンを実施。若者に影響力の強いインフルエンサーを招いてファムツアーをおこなうほか、YouTubeで日本語字幕付きのオリジナルムービーを配信するなどして、認知度の向上に取り組む。

 浦氏はそのほか、2015年からは日本でのツアーも造成し、東京から箱根、高山、広島、京都、和歌山、大阪を巡る13日間のツアーと、大阪から京都、東京、白馬を巡る12日間のツアーを販売していることを説明。アーハンマー氏は「日本への旅行は潜在需要がある」と語り、今後の動向次第ではツアー数を増やしたい考えを示した。