Booking.com、ビジネス需要の取込強化、国内宿泊も

ブラウンステイン氏  Booking.com日本地区統括リージョナル・マネージャーのアダム・ブラウンステイン氏はこのほど本誌のインタビューに応え、2017年の方針として、国内のビジネス旅行需要の取り込みを強化する考えを語った。同氏はビジネス目的でBooking.comを利用する旅行者が年々増加し、現在は全世界の利用者のうち20%がビジネス目的であることを説明。日本人については「レジャー目的の利用が多いが、ビジネス利用のポテンシャルもある」と意欲を示した。

 同氏は、日本国内のビジネスホテルの取り扱いを強化していることを説明。一例として、全国展開するビジネスホテルの「ホテルマイステイズ」と提携していることについて述べるとともに、今後も取扱施設数を増やす考えを示した。今後は消費者に対しては出張などでの利用を呼びかけ、企業に対しては同社が提供する出張管理システム「Booking.com for Business」の利用促進を働きかける。

 ビジネスで日本を訪れた外国人旅行者については、空き時間に観光を楽しむ「ブレジャー」需要を取り込む考え。同氏は「ブレジャーは日本以外では当たり前」と話し、「日本人については時期尚早かもしれないが、訪日外国人のブレジャー需要には十分可能性がある」と話した。

 そのほかには、日本では15年末から提供を開始した宿泊施設向けクラウド・ソリューション「Booking Suite」についても言及。同サービスは宿泊施設に多言語ウェブサイトの作成やマーケティングツールを提供するもので、同氏は「日本では数百軒が利用しており、国別の利用施設数で第3位になるなど、とても大きな成功を収めている」と喜びを示した。16年初めにはわずか2名だった制作担当スタッフは、現在は8名にまで増やしたという。

※インタビューの詳細は後日掲載予定