関空、16年冬の国際線は週1131便で過去最高、LCC率34.5%に

  • 2016年10月30日

 関西エアポートはこのほど、関西国際空港(関空)の2016年冬ダイヤ(16年10月30日~3月25日)の国際線定期便運航計画を発表した。12月のピーク時の週間旅客便数は前年同期比43便増の週1131便で、過去最高を更新する見込み。内訳はFSCが11便増の週741便、LCC が32便増の週390便で引き続きLCCの増加が際立ち、国際旅客便に占める割合は1.6%増の34.5%と3分の1を超えた。

 16年冬ダイヤでは、オセアニア方面でニュージーランド航空(NZ)が約3 年ぶりにオークランド線を開設し、週3 便で運航する。ハワイを北米方面はユナイテッド航空(UA)のサンフランシスコ線の週2便減により週33便に。ヨーロッパ方面は日本人旅客の減少に伴い、週7便減の週22 便となった。

 一方、訪日外国人旅行者の増加により、アジア方面の便数は増加。韓国は週22 便増の週274便に増え、中国は週18便増の週451便で過去最高を記録した。中国東方航空(MU)の北京線、中国南方航空(CZ)の上海(浦東)線、上海吉祥航空(HO)の南京線などがそれぞれ週7便に増便する予定。また、ピーチ・アビエーション(MM)が日系LCCでは初めての中国大陸線として上海(浦東)線を週5便で新設する。中国系LCCでは春秋航空(9C)が淮安線と掲陽線を開設する。東南アジア方面はマニラ線、クアラルンプール線、シンガポール線で合計週11便が増便する。

 なお、国内線については春秋航空日本(IJ)が新たにデイリーで成田線を開設したことにより、国内旅客便に占めるLCCの割合は56%となった。