富山・宇奈月温泉の小柳館が破産申請、負債15億円

  • 2016年8月2日

 東京商工リサーチ(TSR)によると、富山県黒部市の宇奈月温泉で温泉旅館「サン柳亭」を経営していた小柳館は8月2日、富山地方裁判所に破産を申請した。負債総額は約15億円。

 同社は1941年に創業。「サン柳亭」は大浴場と露天風呂を備える全23室の旅館で、1994年1月期には約5億4000万円の売上高を計上していた。

 しかしその後は、国内景気の低迷から宇奈月温泉全体の客数が減少。2014年1月期の売上高は1億4000万円に落ち込むなど、業績不振が続いていた。8月1日には債務整理のため、旅館事業を別会社に譲渡し、今回の措置となった。