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外務省、リオ五輪控え注意喚起-ブラジルでISILシンパ拘束

  • 2016年7月24日

 外務省は7月22日、ブラジルへの渡航について「リオデジャネイロ・オリンピック・パラリンピック開催に伴う注意喚起」を発出した。8月5日から21日までのリオ五輪開催を目前に控えて発出したもの。同国についてはすでに危険情報や感染症情報を発出しているが、7月21日にブラジル連邦警察がISILの宣伝やテロの準備に関与したとされるブラジル人10名を拘束したことなどから、さらなる警戒を呼びかけた。

 外務省は今回の呼びかけで、同国を訪問する旅行者に対し、「オリンピック・パラリンピック開催期間中に、テロ・誘拐など不測の事態に邦人が巻き込まれる可能性を排除できず、注意が必要」と強調。公道や競技場外などのオープンスペースでの、大人数による応援を避けるよう求めた。また、スタジアムやイベント会場の付近など、不特定多数が集まる場所では細心の注意を払い、滞在時間を可能な限り短くする、避難経路をあらかじめ確認しておくなどの安全対策を講じるほか、不審者を目撃したら速やかにその場を離れることを呼びかけた。

 テロ以外についても、同国では大統領の弾劾などを巡る政治的な緊張の高まりから、デモなどが発生していることを説明。不測の事態が発生した場合は、同国内の大使館や総領事館のウェブサイトや、報道などから最新情報を入手し、大勢が集まる場所などでは周囲の状況に注意を払う必要があるとした。

 そのほか、ジカウイルスなどの感染症については、引き続き蚊に対する対策を講じる必要性を強調。妊娠中や妊娠を予定している人には、渡航や滞在を可能な限り控えるよう改めて要請した。