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日系2社、5月の国際線旅客数は1.8%増、利用率は減少

  • 2016年7月5日

 全日空(NH)と日本航空(JL)の2016年5月の運航実績で、2社合計の国際線旅客数は前年比1.8%増の138万4052人となった。座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)が9.4%増だったのに対し、旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)が6.4%増に留まり、利用率は2.0ポイント減の73.8%となった。

 会社別で見ると、旅客数はNHが9.6%増の70万5959人と増加した一方、JLは5.3%減の67万8093人に減少。NHがJLを上回るのは6ヶ月連続となる。利用率は、NHはASKが17.9%増、RPKが15.5%増で1.5ポイント減の71.6%に。JLもASKが0.9%増、RPKが1.9%減で、2.2ポイント減の76.4%となり、ともに減少した。

 方面別では、NHの旅客数は北米・ホノルルが20.1%増の16万8954人、アジア・オセアニアが8.1%増の47万9447人とともに増加。一方、テロ事件が続く欧州は3.9%減の5万7558人と減少した。

 利用率については、北米・ホノルルが2.4ポイント増の76.3%と最も高く、前年比もプラスに。アジア・オセアニアは4.6ポイント減の69.1%、欧州は2.9ポイント減の67.2%でともに減少した。

 JLの方面別旅客数は、東南アジアが4.1%減の27万3631人で最多。米大陸は5.4%増の9万8057人で、唯一前年比がプラスとなった。そのほかはハワイ・グアムが4.1%減の9万2737人、欧州が3.0%減の5万2419人で続いた。

 利用率が最も高かったのはハワイ・グアムで1.7ポイント減の81.7%。次いで、東南アジアが0.5ポイント減の78.0%、米大陸が2.5ポイント減の77.4%となった。欧州はASKを5.2%減らした結果、1.9ポイント増の73.5%となり、唯一前年から伸長した。