スペイン、成田含むオープンスカイ合意、共同運航も

  • 2016年5月22日

署名後に握手する駐日スペイン大使のゴンサロ・デ・ベニート氏(左)と国土交通大臣の石井啓一氏  日本政府とスペイン政府は5月20日、両国の航空当局間で非公式に進めていた交渉を経て、成田路線を含むオープンスカイに合意した。首都圏空港を含むオープンスカイの合意は今回が28ヶ国・地域目で、羽田路線は対象外。コードシェアについても、第3国企業とのコードシェアや、国内線のコードシェアを含めて自由化する。

 2国間の航空輸送については、イベリア航空(IB)が今年の10月19日から、週3便で成田/マドリード線を運航する予定。2国間で定期便が運航されるのは、同社が1998年まで運航していた同路線以来18年ぶりとなる。日系航空会社については、日本航空(JL)が93年3月に成田/マドリード線の運航を停止して以来、定期便路線の開設はない。

 日本政府観光局(JNTO)によれば、2014年にスペインを訪れた日本人旅行者数は47万5000人。15年に日本を訪れたスペイン人旅行者数は7万7000人で、ともに近年は増加傾向にある。