【熊本地震】バス会社などが訪日客輸送、JNTOは24時間電話対応
4月14日の熊本地震の発生を受けて国土交通省や日本政府観光局(JNTO)などは、訪日外国人旅行者への移動手段や情報の提供を強化している。国交省は16日に、外国人旅行者の被災地以外への移動などについて、日本バス協会と全国ハイヤー・タクシー連合会に協力を要請。16日未明の地震により熊本空港のターミナルビルが閉鎖されていることから、熊本県と大分県に滞在中の外国人旅行者の福岡空港などへの輸送が開始されている。
JNTOは訪日中の外国人旅行者に対し、グローバルサイトで地震発生情報や交通機関各社の状況について英語で提供中。東京・有楽町のツーリスト・インフォメーションセンター(TIC)では、午前9時から午後5時まで英語、中国語、韓国語、日本語でおこなっている電話での問い合わせ対応を、英語と日本語に限り午後5時から翌日の午前9時まで継続する。
そのほかJNTOでは、緊急地震速報をプッシュ配信する外国人旅行者向けアプリ「Safety tips」を無料で提供中。同アプリをダウンロードすることで、避難行動や気象警報、災害時に用いるコミュニケーションカードなどの情報を日本語、英語、中国語、韓国語で入手することができる。
なお、国交省の発表によれば、18日午前の時点における訪日外国人旅行者への被害の情報は、マレーシアからの旅行者1名に関するもののみ。熊本ホテルキャッスルの室内で胸を打撲したがけがはなく、本人の希望で受診はしなかったという。