日系2社、1月の国際線旅客は12%増、利用率は3.7%増

  • 2016年2月28日

 日本航空(JL)と全日空(NH)の2016年1月の運航実績で、2社合計の国際線旅客数は前年比12.0%増の136万1006人となった。座席供給量を表す有償座席キロ(ASK)が7.4%増だったところ、旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)は13.0%増とASKの伸びを上回り、利用率は3.7ポイント増の73.5%となった。

 企業別で見ると、旅客数はJLが4.9%増の66万8073人、NHが19.7%増の69万2933人で、先月に引き続きNHがJLを上回った。利用率については、JLはASKが0.5%減となった一方、RPKが4.7%増と増加し、3.7ポイント増の75.6%に。NHもASKが15.0%増、RPKが21.7%増となった結果、3.9ポイント増の71.7%と伸長した。

 方面別では、JLの旅客数は東南アジアが最も多く、5.7%増の27万9526人。前年からの伸び率では、1位は中国で19.6%増、2位は太平洋で7.4%増、3位は東南アジアで5.7%増となった。利用率が最も高かったのはグアムで10.3ポイント増の89.6%。次いで、オセアニアが4.5ポイント増の85.3%、韓国が8.5ポイント増の84.7%となった。前年からの伸び率についてはグアムが10.3ポイント増と最も高く、欧州以外の全方面で前年を上回った。

 NHの旅客数については、アジアが21.1%増の47万8880人、北米・ホノルルが21.0%増の15万9971人、欧州が5.7%増の5万4082人と全方面で増加。利用率については、欧州が4.8ポイント増の64.2%、北米・ホノルルが3.2ポイント増の73.7%、アジアが3.6ポイント増の72.7%と全方面で前年を上回ったものの、いずれも8割未満となった。