日系2社、15年の国際線旅客は8.7%増、利用率は76.2%

  • 2016年2月2日

 日本航空(JL)と全日空(NH)の2015年通年の輸送実績で、2社の国際線旅客数の合計は前年比8.7%増の1595万2434人となった。座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)は6.1%増、旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)は9.1%増で、利用率は2.1ポイント増の76.2%となった。

 2社を比較すると、旅客数はJLが4.0%増の805万2187人、NHは14.0%増の790万247人となった。ASK、RPK、利用率については2社ともにいずれも前年を上回り、JLがASKを1.6%増としたところRPKは5.1%増となり、利用率は2.6ポイント増の78.5%に。一方、NHはASKを10.6%増としたところ、RPKは13.2%増で、利用率は1.7ポイント増の74.1%となった。

 方面別の旅客数は、JLは東南アジア線が10.7%増で2桁増となったほか、太平洋線、中国線、オセアニア線も前年を上回った。利用率が最も高かったのはグアム線の84.9%で、前年から3.1ポイント増加。次いでオセアニア線が4.1ポイント増の83.5%となった。


 NHは、旅客数ではアジア線が15.6%増、北米・ホノルル線が11.7%増でそれぞれ2桁増となり、欧州線も8.5%増と増加した。利用率は北米・ホノルル線が1.0ポイント減少し74.6%となったが、アジア線は4.0ポイント増の73.9%、欧州線は2.1ポイント増の73.4%でいずれも前年を上回った。

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