シックスセンシズ、日本人増に注力-欧州や中国に新施設
シックスセンシズ・ホテルズ・リゾート・スパはこのほど、都内で最新情報を提供するプレス向け発表会を開催した。同社は「自然派高級リゾートブランド」として、タイやベトナム、モルディブ、中東などで10軒のリゾート施設を展開しているところ。本誌のインタビューに応えた同社代表取締役社長のバーナード・ボーネンベルガー氏は、日本人利用者について「知的好奇心が旺盛で、弊社が重視する自然と調和したデザインなどに高い共感性を持っている」と評価し、「日本市場は中国や韓国と並ぶ、アジア地域の3大マーケットの1つ」との考えを示した。
同氏によると、メインターゲットは50代以上の旅慣れた富裕層。利用者の割合はヨーロッパ人が60%、アジア人が40%で、そのうち日本人は全体の8%を占める。現在は日本人の増加に向けた取り組みを展開しており、英語以外の言語では初めて、日本語のウェブサイトやFacebookアカウントを開設。日本語専用のコールセンターも用意した。また、日本市場専門のセールススタッフを配備するなど、旅行会社などとの関係構築にも注力している。今後の日本人宿泊者数の目標については非公開とした。
発表会でボーネンベルガー氏は、今年に入りオープンした、中国の「シックスセンシズ 青城山」とポルトガルの「シックスセンシズ ドウロバレー」を紹介した。2軒は中国とヨーロッパにおける同ブランドの初めての施設で、スイートやヴィラを含む総客室数は「シックスセンシズ 青城山」が113室、「シックスセンシズ ドウロバレー」が57室。また、同氏は16年にセイシェルに開業予定の「シックスセンシズ ジルパシヨン」や、リニューアルオープンしたタイの「シックスセンシズ サムイ」とモルディブの「シックスセンシズ ラーム」などについても説明した。
そのほかには、同社スパ&ウェルネスディレクターのランジャン・カプール氏が同社のスパブランド「シックスセンシズ・スパズ」で11月から開始した新プログラム「シックスセンシズ インテグレーテッドウェルネス」を紹介した。同プログラムは心身両方のケアを目的としたスパ。専用の機械を利用して、代謝量や血中酸素濃度、ストレスパラメーターなどを約10分で測定し、結果をもとにライフスタイルの提案をする。発表会では同プログラムの実演もおこなった。