ポーランド、LOT就航で「明るい未来」-15万人視野にプロモ加速

  • 2015年10月4日

ポーランド政府観光局日本支局長のマリウシュ・ワタ氏  ポーランド政府観光局はこのほど「ツーリズムEXPOジャパン2015」開催にあわせて、恒例の「ポーランド観光ワークショップ」を開催した。日本支局長のマリウシュ・ワタ氏は冒頭の挨拶で、来年1月にLOTポーランド航空(LO)が成田/ワルシャワ線を週3便で開設することについて説明。「今年の最大のニュースで、政府観光局としてこれ以上嬉しいことはない」と強調し、近年は約5万人にまで増加している年間の日本人旅行者数の、大幅な増加が予想されることに喜びを示した。

 また、今後のLOの増便次第では旅行者数の飛躍的な伸びが見込めるとし、時期については定めなかったものの「第1目標として年間10万人、将来的には15万人をめざしたい」と宣言。「明るい未来があると見ている」と語った。

 ワタ氏は今後のプロモーションについては「来年以降はLOも我々の活動に加わり、インパクトはさらに大きくなる」と説明。ファムツアーなどにおける協慟に意欲を示し「就航が待ち遠しい」と述べた。同観光局によれば、就航直後にもLOと協力してメディア向けのファムツアーなどを実施したい考えで、これまでには注力してこなかった「冬のポーランド」などの魅力も訴求したいという。

LO旅客営業部長の福島英人氏  成田線の詳細について説明したLO旅客営業部長の福島英人氏は「就航発表後の業界の反応は、想定したよりもいい」と述べ、早期のデイリー化をめざす考えを明示。増便の際にはロシアからのさらなる上空通過権の取得が必要となるため、目標とする時期については示さなかったものの、LOは現在、アジア線の拡充を進めていることから「成田線のデイリー化には本部も意欲を見せている」と伝えた。成田線の当面の需要は、ビジネス2割に対してレジャー8割となる見通し。

ポーランド政府観光局局長補佐の石川みゆき氏  この日のセミナーでは、同観光局局長補佐の石川みゆき氏がプレゼンテーションをおこない、10月10日から開始する予定のファムツアーで訪れる南西部を紹介。手描きの陶器、クションシュ城などの古城、「ヤヴォルとシフィドニツァの平和教会群」などの世界遺産の魅力について解説した。特にオポレやボレスワヴィエツなどで生産している手描きの陶器については、日本でもインターネット通販などから人気に火が付き、最近では有名デパートでの取り扱いも始まっている旨を説明し、増加している若い女性層へのフックになるとアピールした。

「ツーリズムEXPOジャパン2015」での同観光局のブース。LOのブースとともに、一般客を含む来場者の関心を集めた  この日はそのほか、同国北部のポモルスキェ地方観光局もプレゼンテーションを実施。最大都市のグダンスクや、独自の言語や文化を持つ民族の住むカシューブ地方などの魅力を訴求した。