丸の内の夜にねぶた登場、歌舞伎口上も-JAPAN NIGHT開催
国内最大の旅行博覧会「ツーリズムEXPOジャパン2015」(ツーリズムEXPO)の開会式がおこなわれた9月25日の夜、日本政府観光局(JNTO)、日本観光振興協会(日観振)、日本旅行業協会(JATA)は東京の丸の内エリアで「JAPAN NIGHT」を共催した。同イベントは9月24日から10月1日までの「ジャパン・トラベル・ウィーク」における目玉イベントの1つで、昨年に続き実施。ツーリズムEXPOの今年の「プレミアム・デスティネーション・パートナー」を務めた青森県を代表する伝統文化「青森ねぶた祭」のオリジナルねぶたが披露され、同県の郷土料理なども販売された。
日観振会長の山口範雄氏は開会式の挨拶で「(ツーリズムEXPOには)日本全国の観光資源が結集したが、今夜はその粋を集めた」と説明し、「その魅力をご堪能いただきたい」とアピール。続いて挨拶した国土交通大臣の太田昭宏氏は「日本は見る物、食べ物、買う物に恵まれている」と述べ、これらの観光資源を「さらに磨き上げていきたい」と意欲を示した。
その後は、歌舞伎役者の4代目中村鴈次郎さんによる口上が披露された後、来賓として登壇した観光庁長官の田村明比古氏、JNTO理事長の松山良一氏、日本旅行業協会(JATA)会長の田川博己氏、青森県知事の三村申吾氏らが、両氏とともに鏡割りを実施。「ジャパン・トラベル・ウィーク」の開催を祝うとともに、成功を祈念した。その後は、ねぶたが同県の若者たちのかけ声とともに行幸通りを練り歩き、ライトアップされた東京駅や丸の内の高層ビルの照明を背景に、勇壮な姿を披露した。
「JAPAN NIGHT」には国内外の来賓や、訪日旅行のバイヤーおよびセラー、日本の観光関係者などが多数参加。2020年のオリンピック開催を控えた東京の玄関口の1つであり、昨年末には開業100周年を迎えた東京駅の目の前で実施したことにより、国内外に国際都市「東京」をアピールした。