新千歳、深夜早朝発着枠を30枠に拡大、10月15日から
国土交通省東京航空局新千歳空港事務所によると、10月15日からの新千歳空港の深夜早朝時間帯の発着枠の拡大が決定した。このほど北海道、千歳市、苫小牧市およびその地域住民との間で合意に至ったことを受けたもの。現行の6枠から30枠に拡大する。
同空港の深夜時間帯は22時から翌朝7時までだが、地域住民が就寝中と想定される0時から6時までは6枠を上限とした。残りの24回は22時から0時まで、6時から7時までに限定する。まずは9月14日から臨時便、チャーター便の受付を開始。定期便については、2016年3月27日からの夏ダイヤから適用する。
また、同事務所と航空自衛隊第2航空団は、年末年始の多客期について、10時から20時までの発着枠を試験的に拡大する取り組みをおこなう。臨時便とチャーター便を対象にしたもので、1時間あたりの上限を5便増の37回に増やす。既に夏の多客期に同様の取り組みを実施しており、年末年始は12月19日、20日、12月23日から16年1月3日までおこなう計画だ。
新千歳空港は航空自衛隊千歳基地と隣接・接続しているため、管制業務は航空自衛隊が担当している。このため、同事務所は航空自衛隊第2航空団と14年10月からワーキンググループを立ち上げて検討を続けてきた。今後も遅延の発生状況などを含む航空機の運航状況について評価をおこない、今後のさらなる発着枠拡大を検討していく。