14年度の国内宿泊旅行は微増、満足度1位は沖縄-じゃらん調査

  • 2015年8月18日

 じゃらんリサーチセンターがこのほど発表した「じゃらん宿泊旅行調査2015」で、2014年度(14年4月~15年3月末)に宿泊を伴う国内旅行をした人の割合は前年比0.6ポイント減の56.9%となった。同調査は全国の外部モニターを対象に15年4月1日から21日に実施したもの。出張、帰省、修学旅行などを除く国内の宿泊旅行が対象で、有効回答数は1万5474名、旅行件数ベースでは3万743件となった。

 1年間の旅行者1人あたりの平均旅行回数は、前年から0.05回減少し2.79回となった。また、宿泊旅行実施率や年間の旅行実施回数などをもとに算出した14年度の延べ宿泊旅行者数も3.1%減の1億5110万人と前年を下回ったものの、10年度以降では13年度に次ぎ2番目に多い数字となった。

 宿泊旅行実施率を姓・年代別で見ると、最も実施率が高かったのは20歳から34歳までの女性で0.3ポイント増の64.3%。20歳から34歳までの男性は2.8ポイント増の54.1%となり、35歳から49歳までの男性の53.7%を超えて昨年まで続いた最下位を脱したものの、同世代の女性とは依然として約10%の差が開いた。

 旅行先については、沖縄エリアが3.8%増の515万人、北海道エリアが3.6%増の1064万人と前年を上回った。一方、東海エリアは9.7%減の1761万人、東北エリアは4.7%減の1316万人、関東エリアは3.9%減の4022万人と減少した。

 都道府県別では、東京都が1.0%減の1702万人で昨年に続き1位を獲得。2位は北海道で3.6%増の1064万人、3位は静岡で7.3%減の770万人となった。旅行者数の伸び率では福井県が27.2%増の32万人と最も伸長。じゃらんリサーチセンターでは、昨年7月に高速道路「舞鶴若狭自動車道」が全面開通したことが要因との見方を示している。このほか、高知県が20.0%増の22万人、群馬県が18.1%増の58万人と続いた。

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