ソフトバンクのSBプレイヤーズ、旅行会社を設立、地方誘客へ

  • 2015年8月4日

 ソフトバンクグループでレジャーサービスに関する調査や企画、情報提供などをおこなうSBプレイヤーズはこのほど、旅行会社「たびりずむ」を開設した。新会社は、公営競技の投票券の販売などをおこなうSBプレイヤーズの子会社「オッズ・パーク」の100%子会社として設立。7月14日に観光庁長官から第1種旅行業の登録を受け、営業を開始した。資本金は5000万円で、従業員数は8名。

 SBプレイヤーズはこれまで、オッズパークにおいて同社の会員向けに、競馬や競輪、オートレースを観戦する招待旅行を提供。旅行業を取得していなかったため、旅行の企画・実施などは大手旅行会社に外注していた。最近では招待旅行の取り扱いが増加し、外注にかかるコストが拡大していたという。

 さらに、オッズ・パークの主要取引先の公営競技では、来場者数の増加をめざしており、SBプレイヤーズの子会社「さとふる」の取引先である地方自治体でも、観光客誘致の促進に努めている。こうした状況を踏まえ、公営競技と地方への誘客を目的に、旅行会社の設立を決定したという。

 旅行商品の販売は、店舗などは設けず同社のウェブサイト上で実施。現在は「ホークスプレミアムツアー in ヤフオクドーム3日間」のみの販売だが、今後は地方の競馬や競輪、オートレースを観戦するツアーや、地方を訪問するツアーなどを取り扱う計画だ。

 「ホークスプレミアムツアー in ヤフオクドーム3日間」は、往路に羽田発北九州行きのスターフライヤー(7G)のチャーター便を1機買い取りで利用するツアー。ヤフオクドームで開催される福岡ソフトバンクホークス対楽天ゴールデンイーグルス戦を観戦するほか、世界遺産に認定された八幡製鉄所なども訪問する。なお、チャーター便は現在、国土交通省の認可申請中だ。

 ツアーの出発日は9月4日で、行程は2泊3日。復路が12時30分から14時までに福岡空港を出発するAコースと、15時30分から17時までに出発するBコース、18時30分から20時までのCコースを用意した。復路の航空会社は、7Gまたは日本航空(JL)、全日空(NH)を利用する。

 旅行代金は各コース2名1室利用の場合1名6万8000円で、福岡ソフトバンクホークスの公式ファンクラブ「クラブホークス」の会員は6万6000円。募集定員は各コース50名で、定員になり次第受け付けを終了する。