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ハワイ州知事、事前入国審査導入に期待、隣島への誘致強化

  • 2015年6月22日

(左から)ハワイ州知事首席補佐官のマイク・マッカートニー氏、ドーン・イゲ氏、ハワイ州知事のデイビッド・ユタカ・イゲ氏、ハワイ州観光局局長のエリック高畑氏  ハワイ州知事のデイビッド・ユタカ・イゲ氏はこのほど業界紙のインタビューに応じ、成田空港への米国の事前入国審査(プレクリアランス)導入計画に期待を示した。イゲ氏は「(インタビューの)前日に安倍首相と協議をしたが、プレクリアランスが実現すれば隣島への観光客誘致の強化が可能になる。ツーリズムだけではなく、ビジネスパートナーの方とも関係を強固にしていける」と強調した。

 成田への事前入国審査導入の計画は、米国の国土安全保障省(DHS)が先ごろ発表したもの。保安体制の強化などを主目的に、成田に加えてブリュッセル、ドミニカ共和国のプンタ・カナ、アムステルダム、オスロ、マドリッド、ストックホルム(アーランダ)、イスタンブール(アタチュルク)、ロンドン(ヒースロー)、マンチェスターの10空港を対象に実施する計画だ。

 イゲ氏は「日本のビジネスパートナーからは100%バックアップすると言われている。需要は非常に大きい」と強調。実際に導入されれば「座席供給量が増加する」との見込みを示し「隣島への誘致も含め、今後しっかりと目標を立てていきたい」とコメントした。ただし「日本政府と米国政府のさらなる協議と、施策に向けた各施設での準備が必要になる」ことから、実際の導入までには「2年程度はかかるのでは」との見方を示した。

 このほかインタビューでは、日米間の教育交換プログラムについても言及。同プログラムのリーダーである同氏の夫人のドーン・イゲ氏は「今後は姉妹都市との関係をより強化していく」と話し、学生同士に限らず教師関係者の交換プログラムを実施することで「日本とハワイの関係をより活性化させていきたい」と意欲を示した。