デルタ、関空/成田線を再開、米国7都市に乗継可能
デルタ航空(DL)は2016年3月27日、国際線の乗継客専用路線として、関空/成田線の運航を再開する。1日1便で運航する計画だ。
同路線はノースウエスト航空時代、2009年3月から運航していたが、関空/シアトル線の就航に伴い2010年6月に運休。しかし、DLは2013年11月にシアトル線を運休しており、それ以降DLでは関空/米国本土間の運航をおこなっていなかった。DLによると、顧客から「関空/米国本土間を運航してほしい」といった要望があったことなどから、今回の再開が決定したという。
DLは現在、成田/米国本土線として、ニューヨーク、アトランタ、デトロイト、ミネアポリス、ロサンゼルス、シアトル、ポートランドの7都市に就航。今回の新路線は関空からの利用者を念頭においたもので、7路線の中でも需要が大きいというニューヨーク線の接続便として運航する。
また、同路線ではニューヨークを含めた成田/米国本土間の全路線に2時間半以内の乗継が可能となる。さらに、国際線と同一ターミナルを利用しており、乗継の際にターミナルの移動が不要となるため、DL日本支社長の森本大氏は「就航により、関西のお客様が渡米する際の利便性を飛躍的に高めることができる。また、米国から日本を訪れる旅行者が、成田の同一ターミナル内でスムーズに大阪便に乗り継ぐことができ、関西圏への送客も見込める」と期待するコメントを発表している。
新関西国際空港によると、関空にとって経由便を含むニューヨークへの定期旅客便の就航は、約1年半ぶり。これにより、関空から北米への運航はサンフランシスコ、ロサンゼルス、バンクーバー、ニューヨークの計4都市となる。
使用機材はボーイングB757-200型機で、座席数はビジネスクラス20席、プレミアムエコノミークラス29席、エコノミークラス150席の計199席。運航スケジュールは下記の通り。
▽DL、関空/成田/ニューヨーク線運航スケジュール(デイリー)
DL172便 KIX 13時55分発/NRT 15時10分着(2016年3月28日~)
DL172便 NRT 16時25分発/JFK 16時40分着(現在運航中)
DL473便 JFK 12時10分発/NRT 14時55分着※翌日(現在運航中)
DL473便 NRT 17時30分発/KIX 18時50分着(2016年3月27日~)