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LCC3社のGW、平均利用率は89%に-新興5社は前年超え

  • 2015年5月10日

 ピーチ・アビエーション(MM)、ジェットスター・ジャパン(GK)、バニラエア(JW)がこのほど発表したゴールデンウィーク(2015年4月28日~5月6日)の利用実績で、3社合計の座席数は34万6140席、旅客数は30万7936人、利用率は89.0%となった。国際、国内線の座席数、予約人数ともに全社で前年を上回ったが、利用率ではJWの国際線が0.6ポイント減と微減した。なお、GKは国際線が今年の2月28日就航のため、前年比はない。

 会社別で見ると、MMは座席数が12.8%増、旅客数が18.0%増と増加した。利用率は4.0ポイント増の90.8%で、3社の中で最も高かった。国際線は座席数が5.6%増、旅客数が10.0%増で、利用率は3.6ポイント増の89.7%だった。路線別では、関空/仁川、釜山線などが好調で、期間を通じた搭乗率が95%を超える路線もあった。特に関空/仁川線は非常に調子がよく、5月2日と5日に1便ずつ増便したが、全便満席の予約があったという。

 国内線は座席数が15.5%増、旅客数が21.0%増、利用率は4.1ポイント増の91.1%増と9割を超える結果となった。路線別では、関空/仙台、福岡、成田線が好調だった。

 GKは座席数が15万9120席のところ、旅客数が13万9859人で、利用率は87.9%。このうち国際線は予約状況発表時点(※関連記事)から旅客数が239人増加し、予約率は88.1%となった。国内線は座席数が27.3%増、旅客数が43.7%増、利用率は10.0ポイント増の87.9%だった。

 JWは最も伸び率が高く、座席数が74.6%増の5万3820席、旅客数が113.5%増の4万7174人、利用率は16.0ポイント増の87.7%だった。国際線は座席数が200.0%増だったところ、旅客数は197.6%増と届かず、利用率は0.6ポイント減の86.9%に留まった。国内線は座席数が41.2%増、旅客数が84.5%増、利用率は20.7ポイント増の88.1%と伸長した。5月1日以降は利用率が90%増だったという。

 このほか、春秋航空日本(IJ)のGW期間の実績で、座席数は1万3608席、旅客数は1万626席、予約率は78.1%だった。予約状況比では、旅客数が予約時点から2794人増加した。路線別では、高松、広島、佐賀の各路線とも、成田発は80%を超えた。また、ピーク日は成田発は5月2日だったが、成田着は分散傾向にあったという。

 一方、スカイマーク(BC)、エア・ドゥ(HD)、フジドリームエアラインズ(JH)、ソラシドエア(6J)、スターフライヤー(7G)の新興航空会社5社を見ると、JHと7G以外は全項目で前年を上回った。JHは座席数を9.1%減と絞ったところ、旅客数は8.7%減となり、利用率は0.4ポイント増の75.7%だった。7Gは座席数が10.5%減だったところ、旅客数が1.3%増と増加。利用率は9.2ポイント増の78.3%となり、5社の中で最も高い伸び率となった。利用率は5社とも前年を超えており、最も高かったのはBCで82%だった。このほか、各社の実績の詳細は次ページの一覧を参照のこと。