HISのGW動向、3年連続ハワイが1位-海外好調、国内は沖縄人気
エイチ・アイ・エス(HIS)はこのほど、3月31日時点のゴールデンウィーク期間(2015年4月24日~5月6日)の予約動向を発表した。今年は最大で12連休となる日並びの良さや燃油サーチャージの下落などで「海外旅行は前年比では好調に推移」(HIS経営企画室)しており、送客数も増加したという。
HISによると、今年は国際関係の影響で低調だった韓国や中国は復調傾向にあり、韓国は前年を上回っており、中国もここ3年で最も予約数が多いという。また、政情不安などで昨年は落ち込みを見せたタイは、昨年を大幅に超える予約で回復基調にあるとした。
長距離方面では、燃油サーチャージの値下がりと日並びの良さが追い風となり、ハワイやアメリカ、オーストラリア方面が好調。欧州については国際情勢などの影響で落ち込む予想だったが、前年並みに留まった。
出発ピーク日は5月2日で、同社によると需要動向を見据え、ビーチリゾートを中心にチャーター便を多数設定した効果もあるという。2日は全方面で昨年を上回った。なお、満席で完売した便もあるが、まだ空席もあるといい、今後も需要の積み増しのチャンスはあるとの考えだ。
このほか、4月の出国ピークは4月29日で、欧米方面への旅行者が多い傾向にある。また、5月1日から3日についてはハワイやグアムに加え、アジアの都市を中心に予約が多かった。
方面別では、人気の海外旅行先でハワイが3年連続で1位に。家族旅行を含む全世代でハワイが1位を占める結果となった。また、2位は昨年同様台湾で、3位はグアム、4位はソウル、5位はバンコクとなった。
▽国内旅行は沖縄が1位、関東近郊はバスツアーも
国内旅行では、1位の沖縄と2位の九州が人気。HISでも販売に力を入れている方面だという。沖縄は増便効果もあり離島の石垣島の人気が高い。また、九州は今年から屋久島専用のパンフレットを作成しコース数を増やしたこともあり、人気を集めた。また、日並びの良さから、レンタカー利用の周遊や、通常より眺めの4日間コースが伸びているという。
4位の関東甲信越は大半がバスツアーでの予約。日帰りバスツアーでは茨城ひたちなかのネモフィラや山梨富士の芝桜などの季節の花や旬の味覚を盛り込んだコースが人気を博している。一方、宿泊バスツアーは北陸周遊コースや、善光寺の御開帳がある上信越などが人気。前日まで申込可能であるため、間際予約によるさらなる伸びが期待できるとした。5位の中国地区は出雲人気が継続しており、広島や宮島が女性から人気だという。