ANAHD、スカイマーク支援を表明、旅行系ではHISも
ANAホールディングスは(ANAHD)2月23日、民事再生手続き中のスカイマーク(BC)の再生支援に際し、共同スポンサー募集への参加意向を表明した。BCのファイナンシャルアドバイザーであるGCAサヴィアンが募集しているもので、同日GCAサヴィアンに参加意向表明書を提出。出資検討を含む包括的な事業スポンサーとして応募したという。
ANAHDによると、航空運送事業には「安全を基盤とした本邦航空業界の健全な発展が最も重要である」とし、その上で、過去、エア・ドゥ(HD)やスカイネットアジア(ブランド名:ソラシドエア(6J))の再建に関わった経験を有するANAHDがBCの再生支援に関わることで、健全な発展に貢献できるとの考えだ。
BCは全日空(NH)と日本航空(JL)に対し、コードシェアによる支援を申し入れていたところ。NHは、コードシェアは重要な戦略の1つであり、前向きに検討していく考え。一方、日本航空(JL)は、同社代表取締役社長の植木義晴氏が同スポンサー募集には応募しないと明言。コードシェアについては、BCが再生計画案を作り、事業計画を決めた後で検討したいと語った。
また、航空会社以外の業種については、エイチ・アイ・エス(HIS)やオリックスなどが関心を示し、名乗りを上げているところ。HISによると、同社はBCの創業に携わっており、途中で経営からは外れたが、BCの取扱シェアも最大規模だという。こうした経緯から、BCの再生について協力していきたい考えだ。
また、オリックスはリースや不動産、保険、投資事業など多岐にわたって手がける会社で、航空機のリース事業も展開。現在BCの株を保有してはいないが、創業時からの株主だった。
なお、共同スポンサー募集については、航空以外の業種は2月19日、航空会社は23日が締切日。今後はGCAサヴィアンが共同スポンサーの選定作業に入ることになる。