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年末年始の海外旅行、1位はハワイ、国内は沖縄-JATA調査

  • 2014年12月17日

 日本旅行業協会(JATA)が12月17日に発表した年末年始の旅行の方面別ランキングで、海外旅行の第1位はハワイとなった。また、台湾とグアムが僅差で2位、3位にランクインした。

 JATAによると、ハワイは例年通りの根強い人気があり、ビジネスクラスを利用する乗客が増加。台湾は台北の101ビル周辺のカウントダウンや花火などに注目が集まっている。グアムは前年の5位から3位へとランクアップしており、暖かく近いためファミリーに人気だという。このほか、10位以内ではオーストラリアが昨年の12位から9位に上昇した。

 一方、タイは政情不安の印象もあり、3位から5位に減少。昨年7位だったアメリカ(本土)もエボラ出血熱の影響などでトップ10外となった。

 方面別では、ヨーロッパやハワイなどの長距離方面は年末出発、グアムや台湾などのアジア方面といった短距離方面は年始出発が多かった。長距離方面では40代、50代の女性グループを中心にクリスマスのヨーロッパが人気。また、オーロラへの関心も高く、北米より北欧に人気が集まっており、ハネムーン目的での訪問もあるという。

 短距離方面はアジアを中心に増加傾向にあるとした。また、10位には入らなかったが、アンコールワットでの遺跡めぐりや初日の出を見るツアーが女性グループや夫婦に人好評とした。

 このほか、日並びの良さから日本発着のクルーズがファミリーを中心に人気という。

 国内旅行は、1位が沖縄、2位が大阪、3位が東京ディズニーリゾートを含む東京となった。大阪はユニバーサルスタジオジャパンのハリーポッターの新アトラクションの人気が継続しているといい、昨年の10位から大きく順位を伸ばした。

 傾向としてはスキー需要が増加しており、北海道に加え上越や信州方面などで年末年始にスキーをする旅行者が増加傾向に。また、近場の温泉でのんびり過ごして正月を迎える旅行が3世代家族を中心に人気を博している。このほか、寝台列車がなくなる前に乗車をしたい、という旅行者を中心に、北斗星やカシオペア、サンライズなどの寝台列車利用ツアーが好評だという。

 なお、ランキングはJATA会員各社の営業、企画、カウンターなど担当者に対して実施したアンケート調査をまとめたもの。345社から601名の回答があったという。