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マダガスカル、日本を中心にアジアからの誘客強化、3都市でセミナー開催

  • 2014年10月26日

マダガスカル政府観光局エグゼクティブディレクターのボラニリーナ・ラベロソン氏  マダガスカル大使館、マダガスカル政府観光局、マダガスカル航空(MD)は10月21、22、24日の3日間、それぞれ大阪、福岡、東京でマダガスカルセミナーを開催した。マダガスカル政府観光局エグゼクティブディレクターのボラニリーナ・ラベロソン氏は24日に東京で開催したセミナーで本誌取材に応じ、「今後3年間(合計)で、日本から2万人の訪問者数をめざす」と意欲を示した。

 マダガスカル共和国は昨年の政権交代後、国の発展をはかり観光事業を強化しているところ。これまではフランスを中心としたヨーロッパからの観光客の取り込みを強化していたが、今後は中国、日本を中心としたアジアに向けたプロモーションに注力していく方針だ。セミナーのためにマダガスカル政府観光局から担当者が来日するのは今回が初めて。

 ラベロソン氏によると、現在の日本人訪問者数は全体の約3%である2000人から3000人。現在はとても「小さな規模である」が、「マダガスカルの魅力は日本人が求めているものとマッチしている」と述べ、今後3年間の累計で、海外からの訪問者総数の10%にあたる2万人の誘客をはかる考えを語った。

 訪問者数の増加に向け、写真やパンフレットなど旅行会社が求めている素材や情報を提供していくほか、FAMツアーなども実施する予定。また、ツーリズムEXPOなどのイベントに参加し、日本市場にアプローチしていくという。

 セミナーでは、マダガスカルの魅力として「自然」「海辺」「スポーツ&アドベンチャー」「ピープル&カルチャー」の4つをアピール。例えば「自然」では、バードウォッチングや国立公園、保護区の魅力について、「海辺」ではスキューバダイビングなどのウォーターアクティビティを観光素材として提案した。

 このほか、マダガスカル航空(MD)もプレゼンテーションを実施。現在、週2便で運航しているバンコク/アンタナナリボ線について、週3便への増便を検討中であることを発表。また、日本発着の運賃に関しては現在のタイ国際航空(TG)とのコンビネーション運賃に加え、今後全日空(NH)とコンビネーション運賃の販売も予定していると説明した。