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主要50社、8月の海外旅行は1%減、業務渡航は堅調か

  • 2014年10月23日

 観光庁が取りまとめた2014年8月の主要旅行会社50社の旅行取扱概況で、海外旅行の取扱額は前年比1.0%減の2531億7719万円となった。観光庁によると、旅行会社からは台風による影響を懸念して直前のキャンセルが相次いだとの報告があったという。募集型企画旅行のみでも、取扱額が4.3%減の990億4547万円、取扱人数が12.9%減の41万3533人となった。

 企業別で見ると、JTBグループ15社の合計が0.3%減の602億4017万円で首位。次いでエイチ・アイ・エス(HIS)が1.5%減の458億7132万円、阪急交通社が2.3%減の181億7901万円などとなった。

 前年からの増減比では、JTBグループ各社を含めるとJTBグローバルマーケティング&トラベル(JTBGMT)が5047万円と少額ながら82.5%増で最も高い伸び率を示した。2位は沖縄ツーリストで25.7%増の1億7155万円。3位はクラブツーリズムの52億2413万円で、大手旅行会社が全体的に苦戦傾向となった中で大きく増加した。

 また、前年を上回った企業を見ると、伸び率で4位の日新航空サービス、7位の日立トラベルビューロー、9位のエヌオーイー、11位の郵船トラベル、12位のエムオーツーリストなど、業務渡航を得意とする旅行会社が目立っており、ビジネス需要は堅調であった可能性が見られる。

 なお、海外旅行以外では外国人旅行が27.8%増の76億6020万円、国内旅行が0.3%減の4528億1555万円で、総計は0.3%減の7136億5294万円となった。外国人旅行及び国内旅行の詳細は別途掲載している(下記関連記事)。


▽主要旅行会社取扱概況(Excelファイル)
8月単月