JAL・ANA、上期の国際線旅客は6.3%増の704万人、利用率は明暗

  • 2014年8月19日

 日本航空(JL)と全日空(NH)の2014年上半期(2014年1月1日~6月30日)の輸送実績で、2社合計の国際線旅客数は前年比6.3%増の704万6795人だった。座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)は8.9%増で、旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)は8.8%増となり、利用率を表すロードファクターは0.1ポイント減の73.3%となった。

 2社の比較では、旅客数はJLが2.5%増の378万583人、NHが11.0%増の326万6212人とともに増加。ASKはJLが2.2%増、NHが16.6%増、RPKはJLが3.8%増、NHが14.7%増となり、ロードファクターはJLが1.2ポイント増の75.4%、NHが1.2ポイント減の71.1%と傾向が分かれた。

 方面別では、JLは旅客数が中国で15.1%増と最も伸長。このほか、太平洋が9.9%増、オセアニアは8.2%増、グアムは8.1%増、欧州が3.0%増と前年を上回った。ロードファクターでは、最も高かったのがグアムの83.3%で、前年比でも3.1ポイント増加。次いで、太平洋が80.3%で2.9ポイント増、オセアニアが78.9%で8.6ポイント増となった。

 一方、NHの旅客数は北米・ホノルルが22.2%増と大幅に増加。また、欧州2.0%増、アジア8.9%増といずれもプラス成長となった。ロードファクターはアジアが0.3ポイント増の68.7%と増加したが、北米・ホノルルが2.1ポイント減の74.6%、欧州が3.2ポイント減の68.8%と減少した。なお、NHは羽田増便により4月以降ASKの規模でJLを上回っているが、上半期累計ではわずかに届かない結果となった。

次ページ>>>6月単月、旅客数は両社ともに増加、ロードファクターは減少