ANA大阪支店長、旅行会社と関係深化へ、FSCの強みも武器に
2014年4月に全日空(NH)の執行役員大阪支店長・西地区担当に就任した新居勇子氏がこのほど本誌インタビューに応じ、旅行会社への営業強化や羽田経由での国際線需要の取り込み、LCCとの差別化などについて方針を語った。
新居氏は、神戸営業支店でキャリアをスタート。関空の開港時にも営業として地場の旅行会社を回り、今回の支店長就任後の挨拶回りでも当時の担当者と再会するなど、関西での長い営業経験を持つ。「育てていただいた」という関西に支店長として戻り、営業担当者にはこれまで以上に積極的に旅行会社を訪問し、互いに協力して工夫し販売できる体制を作りたい考えだ。
また、営業担当者には顧客目線に立つことと、「お客様を増やす」ことを求めていく方針。具体的には、旅客数の増加とリピーター化の促進、そしてファンの獲得を重視していく。
このほか、関西発着の路線展開については、伊丹/青森線を開設したところだが、国際線は羽田の増便で機材数が限られていることもあり「この1、2年は少し難しいかもしれない」との予測。その上で、まずは大きく座席が増えて国内線との接続も容易な羽田線の販売に注力する方針だ。
一方で、中長期的には政府が訪日外客数2000万人をめざす中で航空座席も増加が求められるが、首都圏だけでは発着枠に限界があると指摘。「次の空港となると、関空が間違いなく候補」であるとし、将来的な路線拡大に意欲を示した。
なお、関空ではLCCの勢いも強いが、この点については「ネットワークキャリアとは何か、フルサービスキャリアとは何かという風にコンセプトを明確化し、お客様に分かりやすくしていく方が良いのではないか」とコメント。NH社員がそうしたコンセプトを率先して自覚することで、顧客のイメージ構築につなげていきたい考えだ。
※インタビューの詳細は後日掲載予定