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全日空、ミャンマーの航空会社への出資中止、ミャンマー内の競争激化で

  • 2014年7月30日

 ANAホールディングスは7月30日開催の取締役会で、ミャンマーの航空会社であるアジアン・ウィングス・エアウェイズ(YJ)への出資取りやめを決議した。同社では昨年8月にYJとMOUを締結しており、株式の49%、約25億円相当を取得するとしていた。

 7月30日の記者会見で、NH専務取締役執行役員の殿元清司氏は理由として、ミャンマー国内の航空会社が増加し、競争環境が激化していること主な要因として説明。MOU締結時点では7社だった航空会社が現在は10社まで増加しており、ミャンマー国内全体の需給バランスが崩れたことで「航空会社は過当競争にあり、各社は収益で苦しんでいる」ことを勘案し、中止を決定したと語った。また、航空インフラが十分でなく、低コストでのオペレーションなどの環境が整っていない点も理由としてあげた。

 現在全日空(NH)は成田/ヤンゴン線を週7便運航しており、ビジネス需要を中心に堅調に推移。殿元氏はミャンマーはこれから成長し、需要が高まっていくとの見通しを示し、「うまくいけば、ミャンマーの航空会社とのコードシェアも今後検討したい」と語った。また、航空機整備や乗員の養成については現在もビジネスチャンスはあるとの考えで、YJとも共有できる部分を共有していきたいとした。