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韓国、相互交流促進で8月にシンポジウム-CMにBIGBANG、広報大使にイ・ボミ選手

  • 2014年7月15日

KTO社長のビョン・チュソク氏  韓国観光公社(KTO)社長のビョン・チュソク氏は7月14日に開催した「2014韓国観光の夕べ」イベントで、2014年8月28日から30日にかけてソウルで開催する、韓日観光交流拡大シンポジウムに期待を示した。

 同イベントは2015年の日韓国交正常化50周年を踏まえ、観光業界間の意見交換と民間交流拡大を目的としたもので、シンポジウムや観光地視察などを実施。両国100名ずつの参加者を予定している。日本からは観光庁、日本政府観光局(JNTO)、日本旅行業協会(JATA)、全国旅行業協会(ANTA)、日本観光振興協会、日本経済団体連合会が参加する。

観光庁長官の久保成人氏  KTOとJATAは両国の相互交流人数700万人の目標達成に向けた取り組みを進めているところ。チュソク氏は「来年は(国交正常化)50周年で、さまざまなイベントなどの計画を立てている。今後こうした交流を継続していけば、(相互交流)700万人、800万人は夢ではないだろう」と期待を述べた。

JATA会長の田川博己氏 また、JATA会長の田川博己氏は、700万人達成は感謝の夕べやシンポジウムの参加などの場があってこそとし、「日韓シンポジウムでは旅行業界としての(相互交流活性化のための)仕掛けを話そうと思っている」と語った。観光庁長官の久保成人氏も「両国の交流は韓国の訪日、日本の訪韓いずれも振るわず、厳しい状況にある」と現状に懸念を示すとともに、現状を打破するためには両国の更なる観光交流が必要と強調した。

 KTOによると、2013年の訪韓日本人は21.9%減の274万8000人と減少。また、2013年の訪日韓国人は20.2%増の245万6000人で、両国の交流人数は6.5%減の520万4000人だった。チュソク氏は「日韓の外交関係など、観光以外の影響が大きくある。文化や観光分野の交流は政治とは別に発展させていくべき」と強く訴えるとともに、700万人達成のため、旅行業界との協力やメディアプロモーションを積極的におこなっていきたいとした。

 また、KTO日本チーム長のイム・ヨンムク氏によると、訪韓日本人は2014年5月時点で13%減。同氏は「6月に入ってもプラスには転じていない。年内には前年並みまでは回復させたい」とし、「政治的な問題を除けば、一般市民間で交流は続いている。交流を広げて次世代へとつなげていくためにも、観光関係者の皆様に是非力を貸していただきたい」と訴えた。

 KTOでは今回のイベントを皮切りに、日本でのプロモーションを強化していきたい考え。8月の観光シンポジウムに加え、9月のツーリズムEXPOには過去最大の46ブースを出展。11月を目処に、韓国でK-POPスターのコンサートを実施し、日本からの参加も呼びかけていく。コンサートは旅行会社と組んでの商品化を計画しているという。


▽TVCMにBIGBANG起用、観光名誉広報大使に女子ゴルファーのイ・ボミ氏

KTO社長のビョン・チュソク氏(左)と、韓国観光名誉広報大使に就任したプロゴルファーのイ・ボミ選手 KTOは今回のイベントで、2014年の全世界向けの観光TV-CMの発表と、韓国観光名誉広報大使の任命式を実施した。CMにはK-POPスターの「BIGBANG」を起用し、韓国観光の魅力をアピールしていく。

 また、2年間の韓国観光名誉広報大使には女子プロゴルファーのイ・ボミ選手を任命。ボミ選手は、日本でのトーナメントツアーでも計6回優勝しており、日本にも多くのファンがいるという。今後はボミ選手と回る済州島のゴルフ大会や、テレビ番組の企画などで露出を増やし、韓国への訪問をアピールしていく考え。ボミ氏は「韓国の魅力を多くの皆さんに伝えられるよう、ベストを尽くしていきたい」と語った。