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東京の第2種、コスモが破産開始決定、シニアの国内旅行中心

  • 2014年6月16日

 東京商工リサーチ(TSR)によると、東京都の第2種旅行業、コスモは6月4日、東京地方裁判所から破産開始決定を受けた。破産管財人は梶谷綜合法律事務所の梶谷篤弁護士で、負債総額は約1億2400万円。ほとんどが銀行などからの金融債務で、旅館に対する未払いなどが一部あるという。同社が企画、手配していた旅行はすべて実施済みであり、消費者の被害はない。

 同社は国内旅行の企画、手配を中心に取り扱っており、TSRによると特にシニア層に特化した旅行商品の企画で定評があったという。老人会のグループ旅行などのアレンジもおこなっており、2013年4月期の売上高は約80億円だった。

 しかし、近年競合激化による受注の減少や採算悪化で債務超過状態が継続。このほど旅行業更新登録の申請も困難となり、債務超過解消のめどもたたないことから今年の5月9日付で事業を停止していた。なお、同社は全国旅行業協会(ANTA)にも加盟しており、ANTAによると5月9日以降、宿泊機関やランドオペレーターなどから数件問い合わせが入っている状況だという。

 債権届出期間は7月9日までで、第1回債権者集会は9月22日14時から実施される予定だ。