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日本航空、13年度増収減益、営利1667億円-14年度営利は減少見込む

  • 2014年5月1日

 日本航空(JL)の2014年3月期(2012年4月1日~2013年3月31日)の連結業績で、売上高が前年比5.7%増の1兆3093億円、営業利益が14.6%減の1667億円、経常利益が15.2%減の1576億円、当期純利益が3.2%減の1662億円となった。為替の影響は、円安により海外発運賃の単価上昇などで225億円の収入増となった一方、燃油費を中心に675億円の支出増となり、合計では450億円のマイナスとなり営業利益を大きく引き下げた。為替の影響を除いた営業利益は165億円の増益。燃油費は370億円増の2833億円だった。

 国際線旅客収入は7.6%増の4375億円、旅客数は2.6%増の772万3000人。座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)は3.3%増、旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)は4.0%増で、ロードファクターも0.5ポイント増の76.5%と伸張した。ボーイングB787型機の導入拡大などによる収益最大化、新シート導入促進などによる商品・サービスの向上に努めたほか、インバウンド需要の増加や、円安による海外発運賃の単価上昇、B777-300ER型機「SKY SUITE 777」導入路線の拡大が、イールドとロードファクターの上昇に寄与した。旅客単価は4.8%増の5万6657円となった。

 地域別では、ロンドン線やパリ線などの新商品を投入した欧州、インバウンドやビジネス需要が増加している東南アジアが好調に推移した。アメリカン航空(AA)やブリティッシュ・エアウェイズ(BA)などとおこなっているジョイントベンチャー事業は、米州線では19億円、欧州線では9億円の旅客収入増につながったという。

 国内線旅客収入は0.5%増の4874億円で、旅客数は4.0%増の3121万8000人。ASKが1.8%増、RPKが3.2%増となり、ロードファクターは0.9ポイント増の64.0%となった。旅客単価は団体が好調に推移したこともあり、3.4%減の1万5613円と昨年に続き減少した。JL専務執行役員の斉藤典和氏によれば、LCCとの競争の影響については「団体旅客への影響については勿論あるが、影響は限定的」だという。

 ジャルパックの営業収益は4.0%増の1680億円。タイムリーな商品展開やダイナミックパッケージの取扱拡大などをおこなったほか、費用の効率化に努めたことが奏功した。海外旅行の取扱人数は、円安による価格高騰に伴う需要減やアジア情勢不安の影響により、6.5%減の30万2000人と低迷。一方で国内旅行は、東京ディズニーリゾートのオープン30周年や、出雲大社遷宮による需要増のほか、ダイナミックパッケージが好調で8.6%増の214万2000人となった。

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