itt TOKYO2024
itt TOKYO2024

JTB首都圏、横浜にウェディング専門店-17年海外3万組めざす

  • 2014年4月20日

JTB首都圏代表取締役社長の生田亨氏(左から3人目)、横浜エリア統括部長の濱中茂氏(左端)、ブライダル事業部ブライダル事業部長の田島弘良氏(右端) JTB首都圏は4月17日、JTBトラベルゲート横浜本店の4階にブライダル専門店「ウエディングプラザ横浜本店」を開業した。同店舗はウエディングサービス提供会社のスタッフが常駐。また、首都圏エリア最大の店舗面積を持つJTBトラベルゲート横浜本店内の立地を活かし、挙式後の旅にもつなげていく考えだ。

 JTB首都圏では今までもウエディングの強化をはかってきており、13年にはウエディングサービス提供会社4社とともに、海外ウエディングの旗艦店として「ウエディングプラザ銀座本店」を設置。横浜も銀座店と同じコンセプトで展開する。同日開催した会見でJTB首都圏代表取締役社長の生田亨氏は、こうした店舗展開を通し「(海外)リゾート挙式自体(のパイ)を伸ばすとともに、その中で専門コンサルタントとプロがいる店舗を作り、シェアを拡大していきたい」と意欲を示した。

 生田氏によると、首都圏の海外リゾート挙式件数は年平均1万2000組と横ばいの状況。少子化や婚姻、挙式数の減少などがその要因としてあげられるが、海外ウエディングへの憧れは根強く、ワタベウェディングの調査でも10代から30代の女性の約75%がリゾート挙式に憧れているという結果が出た。生田氏は挙式形態の多様化や景気の回復傾向、羽田の国際線増加で海外へのアクセスが向上したこともあり、今後の市場拡大が期待できるとの考え。プロモーションや店舗でのイベント、積極的な広告活動もおこない、市場拡大につなげていきたいとした。

JTB首都圏代表取締役社長の生田亨氏 JTB首都圏の2013年のリゾート挙式の実績(※実施ベース。翌年度に実施予定の予約は除外)は、海外ウエディングが3400組、ハネムーンが2万組の計2万3400組。生田氏は2014年度はウエディング取扱件数4000組、ハネムーン取扱件数2万1000組と目標を設定。2015年度はウエディング4500組、ハネムーン2万3000組、2017年度にはウエディング5000組、ハネムーン2万5000組を目標にした。想定シェアでは40%をめざすとした。

 今後は目標達成に向け、ウエディング専門店とウエディングプラザを中心に販売体制を強化していく。同社ではウエディングプラザ南青山、銀座本店、今回の横浜本店の3店舗を専門店と位置づけ、専門スタッフを配し、ウエディングサービス提供会社と協業で店舗を展開していく。また、ウエディングプラザを拠点店舗と位置づけ、14年度中に10店舗から14店舗まで増やす予定。このほか、180店舗ある一般店舗でも簡単なパッケージツアーなどを販売するという。

次ページ>>>横浜本店、15年に年間500組めざす-挙式後の旅行につなげる提案を