成田、4月に国際線乗継客向けサービス開始-2タミに新施設予定も

  • 2014年3月27日

 成田国際空港(NAA)は、4月から国際線の乗継客向けに、新しい「おもてなし」プログラムの提供を開始する。対象は主に外国からの乗客。NAAでは国内外100都市以上との豊富な航空ネットワークを活かし、際際、際内の乗継の機能と利便性の強化をはかっているところ。2013年10月から12月に試験的に実施したおもてなしプログラムのアンケート結果などを踏まえ、今回新設定した。

 プログラムでは、国際線の乗継客で入国手続き後各ターミナル1階の到着ロビーに設置された外国人案内所に訪問した乗客に、有料ラウンジ「トラベラーズラウンジ ラシュラン」と「シャワールーム」の利用料金を50%割り引くクーポンを配布する。

 また、第2ターミナルの本館/サテライト間の眺望の良い連絡通路部分にラウンジスペースや新施設を設置。カフェ&バー、マッサージ店舗、リクライニングチェアや、パソコンの利用を想定した個別ブース、イベントスペース、キッズパーク、ベンチなどを配し、2015年4月から供用を開始する予定だ。

 さらに、外国人観光案内所で外国語対応観光タクシーの案内も開始する。今までも千葉交タクシーが外国語対応可能な乗務員による観光タクシーを運行しており、外国人観光案内所にもパンフレットを置いていた。4月からは積極的に案内していく。

 千葉交タクシーでは昨年の試験実施のアンケート結果を踏まえ、4月以降、2時間6800円からの新料金で新しいコースを提供。成田市内のいちご農園や成田ゆめ牧場などを盛り込んだコースも登場する見込み。NAAによると、現在新料金、コースの認可申請中で、申請がおり次第順次案内していくという。

 このほか、2014年度中の年間を通して日本文化の紹介イベントも開催。カナダ人の作者による浮世絵百人一首の展示や、銭湯背景画の公開制作、寄席、けん玉パフォーマンス、空手体験エクササイズ、こけし作りや折り紙体験などを実施する。