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大韓航空、以遠路線の集客強化-仁川は乗継サービスをアピール

  • 2014年3月17日

KE東京旅客支店長の高常淳氏 大韓航空(KE)と仁川国際空港公社は3月13日、合同で説明会を開催した。KE東京旅客支店長の高常淳氏は、仁川からの以遠路線について「特に羽田早朝発便は、仁川で北米線や中国線への乗り継ぎがスムーズにできることから、この便を伸ばしていきたい」と意欲を示した。日韓線が引き続き苦戦しているなか、以遠路線での集客に力を入れていく考えだ。

 同氏は仁川午前着の羽田発KE720便を利用すれば、北米ではトロント、ニューヨーク、シカゴ、ダラス線に、中国では西安、延吉、厦門、北京、上海線にスムーズに乗り継げると紹介。また、日本から直行便がないサンパウロ、プラハ、ナイロビ、シェムリアップの各路線への乗継利便性も強調した。なかでもサンパウロ線は、今年6月に開催されるFIFAワールドカップに向けて予約が伸びているとし、「この状況は間際まで続くだろう」との見通しだ。

 また、6月3日からチューリッヒ線とウィーン線がそれぞれ単独路線になり、座席供給量が大幅に増加するほか、今夏はジャカルタ、ハノイ、サンクトペテルブルグ、モスクワ線を増便。5月2日からはヒューストンに新規就航する。

 KEでは路線網拡大に伴い、今後も仁川以遠の路線の販売を日本の旅行会社に呼びかけていく考え。さらに、今年創立45周年を迎えることから、45周年をフックにさまざまなキャンペーンを展開していくとした。

 一方、仁川国際空港公社次長の朴元淳氏は、2013年の東京からの仁川で乗り継ぐ乗客は30万人を超えたと紹介。「今後も乗り継ぐだけでなく、空港で新しい発見ができるプログラムを提供していく」と意気込みを話した。昨年の旅客数は4148万人。そのうち、乗継客は前年比12.5%増の771万人を記録した。

仁川では、乗継客向けのサービスとして無料のトランジットツアーを用意しているほか、トランジットホテルの割引や各種割引クーポンが付いた「ICN乗り継ぎパッケージ」を旅行会社に提供している。このほか、乗り継ぎのスムーズさも強調。MCTはKEからKEで45分、KEから外航で70分と短いことから、旅程も組みやすいとアピールした。