ゴールドコースト、インセンティブで選ばれる理由

  • 2014年2月4日
晴れ渡ったゴールドコースト。天気がいいと気分も晴れやかになる

日本からも直行便が飛び、長年にわたってリゾートデスティネーションとして愛されてきたゴールドコースト。近年さらに開発が進み、さまざまなアトラクションが進化するとともに、新しいホテルのオープンも話題にのぼっている。FITが増えているデスティネーションだが、グループ受け入れの実績も高い。インセンティブ向けにもユニークなプログラムや仕掛けを用意。オーストラリアのビジネスイベント向けトレードショー「ドリームタイム2013」の視察ツアーで、そのゴールドコーストらしい「サプライズ」を体験してみた。


インセンティブで使えるアトラクションも豊富

シーワールドではイルカと触れ合える機会も用意される

 ゴールドコーストはテーマパーク天国。インセンティブでも使えるアトラクションは多い。そのひとつが、海をテーマにした「シーワールド」。シロクマ、アシカ、サメなどさまざまな海洋動物が集まる人気のテーマパークだ。なかでも、イルカのショー「Imagine」は、キャパシティーも充分なことからパーティーやファンクションなどでも利用されている。また、テーブルを設定した「Dinner with the Dolphins」プログラムも提供し、特別な空間と時間の演出を求めるオーガナイザーの希望にも応えている。

 シーワールドには部屋数405室の「シーワールド・リゾート&ウォーターパーク」も併設。バンケットルームも備えており、さまざまなスタイルのファンクションに対応している。宿泊者は専用入口からシーワールドに入園することが可能だ。

 オーストラリアのカウボーイ/カウガール文化を演出したショー「オーストラリアン・アウトバック・スペクタキュラー」では、馬と人とのスペクタクルなショーが繰り広げられ、観客参加のゲームなどで盛り上がる。ドーム式スタジアムの収容人数は最大1000名。グループの受け入れ体制も整え、人数に応じて割引料金も設定している。ショーはすべて英語で展開されるが、ストーリーの展開を随時日本語で説明してくれる通訳セットを用意するなど、日本マーケットの取り込みにも力を入れている。

スカイウォークで熱帯雨林のなかを空中散歩

 ゴールドコーストはビーチリゾートと言うイメージが強いが、ヒンターランドと呼ばれる内陸部にも見所は多い。熱帯雨林に覆われた緑の自然は、華やかなビーチとは異なり静謐で落ち着いた表情を見せる。ゴールドコーストから車で約1時間にあるマウント・タンボリンでは、「スカイウォーク」を楽しんだ。豊かな熱帯雨林のなかを1.5キロメートルの空中遊歩道が伸びる。たわわに茂った木々の距離が近く、ヒンターランドの自然をまるごと体感。この地方特有の「首絞めのイチジク」を見ながら、清涼感あふれる小さな渓谷までの約1時間の散策は、インセンティブのオプションとして訴求力が高そうだ。


ユニークな送迎で特別感を演出

ハーレーでワイルドに送迎

 送迎にこだわるインセンティブも多い。特にトップセールス向けのサプライズ送迎は、旅の記憶に残るとともに仕事への意欲をさらに高める仕掛けにもなるだろう。インセンティブの実績が高いゴールドコーストには趣向に富んだ選択肢がそろっている。たとえば、ハーレーダビッドソンでの送迎。視察ツアーでは、ベルサーチホテルからカランビンまで約30分のツーリング体験。ハーレーダビッドソン特有の爆音を轟かせ、集団で移動する光景は街中の視線を受けるため特別感も大きい。オペレーションはワイルド・ファイヤー・ツアーズ。料金は乗る時間によって変わってくる。最大200台ほど集められるそうだ。

めったに乗る機会のないクラシックカーも特別感を演出

 ワイルド・ファイヤー・ツアーズでは、このほかにクラシックカーでの送迎サービスも提供している。オーナーたちが愛情を注ぐ往年の名車で会場に向かえば、普段では味わえない乗車体験に高揚感も湧いてくる。