日本旅行、年末年始など先行受注強化-重点顧客向け商品を増強
日本旅行は2013年下期商品で、引き続き先行受注の取り込みの強化をはかっている。8月15日に開催した商品説明会で、取材に応えた日本旅行東日本海外旅行商品部チーフマネージャーの阿部公宣氏は、「金額にプラスαの付加価値を付けて、先行受注を強化している」と下期の方針を説明した。
特に年末年始は最大で9連休となることから、先行受注に向けた取り組みを強化し、東日本地区では「早割を強化する中、先に出すとそれなりに効果がある」ことから商品の発売日を前倒し。「ベストBUY」ヨーロッパは1週間、「感動の宝石箱」は3週間早めたところ、いずれも効果が出ており前年比80%増で推移しているという。
また、年末年始の需要を見込み、年末年始発のツアーを増加。例えばヨーロッパのツアーの場合、週に2日のみ出発日を設定していたところを、年末は3日間連続の出発日を設定した。商品増に伴い仕入れも強化しており、「年末年始で前年比130%の受け皿を持って臨んでいる」という。
さらに、阿部氏は「早割だけでは取り込めないので、いろいろな施策を付けている」と述べた。例えばハワイでは90日前までの予約で1万円割り引くが、さらに60日前までの予約でオプショナルプランをプレゼントするほか、ホテルによりルームクレジットを提供する特典も初設定した。
年末年始を含む10月から12月の予約は堅調に推移しており、人数ベースで前年比15%増で推移。韓国や台湾、香港は28%減と減少しているが、その他は前年を上回った。アメリカ、ヨーロッパ、オセアニアなどの長距離方面が堅調だという。
なお、7月から9月は、予約人員は15%減と減少。近場で単価の安いアジアが落ち込んだことなどによるものだが、ロングが好調であるため、売上は7%減程度にとどまった。また、「ベストエクセレント」シリーズが好調で、特にヨーロッパは7%増となった。
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▽訂正案内(9月3日09時00分 編集部)
阿部公宣氏のタイトルの一部に誤りがありました。お詫びするとともに修正いたします。