KLM、福岡線ロードファクター8割-8月好調、訪日強化へ
KLMオランダ航空(KL)によると、4月3日に就航した福岡/アムステルダム線が順調だ。現在のロードファクターは80%強となっており、就航当初の目標である80%から85%を達成していることになる。今後の予約については、7月は選挙の影響か弱含みだが、8月は好調に推移しているとした。
同社によると、乗客の9割が日本人で、エコノミークラス、ビジネスクラスかかわらずほとんどが観光需要。現在はシニア層が中心だが、今後は学生やOLの利用も増えていく見込みだ。九州全域の利用者に加え、山口や広島、沖縄からの利用客が増えてきているという。
また、乗継需要が多く、4月、5月はオランダ、ベルギーへの渡航が中心だった。6月以降はスイスやイタリア、フランスなどへの渡航者が増加しているという。KLでは今後、ヨーロッパの政府観光局各局とのタイアップなどを通し、需要喚起に努めていく考えだ。
販売は観光需要が高くビジネス客の割合が少ないこともあり、旅行会社のパッケージツアーが中心だ。KLでは旅行会社と日本人のアウトバウンドに関する協力関係は継続しながらも、新たにヨーロッパ発のインバウンドにも力をいれていきたいとし、各社に協力を求めていく方針だ。
インバウンド誘客については、九州全体が官民一体で取り組みを進めているところ。6月には国土交通省九州運輸局や九州観光推進機構と協力のもと、ヨーロッパの旅行会社やメディアを招聘し、九州の主な観光地を巡るファムトリップを実施し、非常に好評だったという。このほか、九州をアピールする動画を機内で流すと共に、メールマガジンのヨーロッパ登録会員400万人に配信。KLとエールフランス航空(AF)の機内誌には福岡特集を掲載した。今後も引き続き九州の観光資源のアピールに取り組んでいくという。