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ピーチ、関空/成田線開設、10月27日から-就航率99%をアピール

  • 2013年6月11日

MM代表取締役CEOの井上慎一氏 ピーチ・アビエーション(MM)は10月27日から、関空/成田線に就航する。関係当局の認可が前提で、1日2便のダブルデイリーとなる予定だ。MMが首都圏に就航するのは今回が初めて。6月11日に増上寺で開催した記者会見で、MM代表取締役CEOの井上慎一氏は「日本最大のマーケットは首都圏。また、関西と関東はもともと太い旅客需要がある」と期待を示し、「我々の新しいビジネスモデルを提供することで、お客様にさらなる選択肢を提供し、交流人口を拡大したい」と意気込みを述べた。

 井上氏は、成田就航について「関東のお客様から要望を多数いただいており、そうした後押しがあって決断した」と説明。搭乗率は70%から75%を検討しているという。成田線では親族訪問や、学生の里帰りといった生活路線として利用する乗客や、観光客の利用を見込む。

 また、「乗りたいけれど乗っていない潜在需要を取り込んでいきたい」考えで、例えば鹿児島/関空/新千歳のような乗継需要も「(潜在的に)相当ある」と予想。関空/韓国線就航後は、関空発韓国日帰りツアーの需要も生まれてきていると例を上げ、就航後の新需要の創出にも期待を示した。

 関空/成田間はすでに同じ日系LCCのジェットスター・ジャパン(GK)が就航している。これに対し、井上氏は「定時運航率、就航率の高さを全面に打ち出していく」ことで差別化をはかる考え。2012年3月から13年3月末までの提示運航率は約81%で、2012年度の就航率は約99%となっている。また、成田を拠点としないため、運用時間の制限による欠航リスクは極めて低いとした。

 さらに、料金面でも他者には負けない手頃な価格を訴求していく。井上氏は「お手頃感では(他航空会社やバスなど)他社には負けない」点を強調した。航空運賃については後日発表する予定だ。

MMは同日増上寺で安全祈願を実施。増上寺は徳川家康の菩提寺だが、井上氏は「家康は東京を切り開いたパイオニア。LCCのパイオニアであるピーチと重なる」点や、家康が関ヶ原で初陣を敷いた桃配山などのエピソードを紹介した 成田については、関空/成田線の就航以外の路線を運航する計画はない。井上氏は、MMはあくまでも関空から片道4時間以内の範囲に就航すると説明。国内だけでなく、海外も新規路線の対象になっているとした。また、井上氏は機材繰りについても言及。6月12日に9号機を受領後、8月に10号機を受領。10機体制の状態で成田線を開設するとしている。

 なお、成田線の開設に伴い、関東地区での運航乗務員の採用活動を実施。6月16日に成田市で、17日に東京都港区で会社説明会を実施するほか、7月まで随時説明会を続けていく。詳細はMMの公式ウェブサイトで告知する予定だ。


 運航スケジュールは下記の通り。

▽MM 運航スケジュール(10月27日~)
MM111便 KIX 07時10分発/NRT 08時35分着(ダブルデイリー)
MM112便 NRT 09時05分発/KIX 10時35分着(ダブルデイリー)
MM119便 KIX 19時00分発/NRT 20時25分着(ダブルデイリー)
MM120便 NRT 20時55分着/KIX 22時25分着(ダブルデイリー)