エアアジア・ジャパン、成田/台北線開設へ-片道2980円も
エアアジア・ジャパン(JW)は7月3日から、成田/台北(桃園)線のデイリー運航を開始する。運賃は片道8580円からで、燃油サーチャージは徴収しない。5月10日の会見で、JW代表取締役副社長兼CFOの内山正明氏は「成田発は少し早めの時間だが、台湾での充実した時間を十分楽しんでいただける設定にしている。国内感覚で海外も出かけていただきたい」と呼びかけた。
成田/台北線はアウトバウンド6割、インバウンド4割の利用を見込む。自社ウェブサイトやビッグホリデーと協力しての旅行会社経由、コンビニ決済などの販売チャネルを引き続き活用し、航空券を販売していく考えだ。
▽旅行会社経由の販売に期待、直販はウェブサイトを改善
JWでは今年1月からビッグホリデーとタイアップし、ビッグホリデーがJW利用の旅行商品を販売中だ。内山氏によると、2月、3月で1万人近い送客があったという。特に10代の旅客が多く、通常JWでは5%程度の10代の割合が、ビッグホリデー経由では12%だった。内山氏は学生の動きやすい卒業旅行や就活などのニーズとJWのターゲットがうまく重なったとしており、新規顧客の開拓ができたとの見方を示した。
現在はJWの座席の10%程度をビッグホリデー経由で販売しているが、内山氏は「旅行会社経由の販売については拡大していける余地はある」としており、15%から20%までは伸びる可能性があると期待を示した。2月、3月のロードファクターは70%から80%を超える日もあったが、旅行会社経由の販売はロードファクターで2月は6ポイント、3月は10ポイント以上の増加につながったという。
また、インバウンドでも旅行会社との協力体制を築く考えで、まずは台湾で旅行会社「スカイエクスプレス」と総代理店契約を結んで販売を実施。韓国でも今後同様の方法をとる可能性を示唆した。
ただし、内山氏は旅行会社はあくまでも販売チャネルの1つであり「メインはウェブサイト」と説明。ウェブサイトについては利用者の利便性を高めるための改装をおこなっており、例えば、予約までのステップを9ステップから5ステップに改善したほか、個人情報記入欄の簡素化などを実施。改善点として上がった80項目のうち4分の1は作業が終了しており、今後数ヶ月かけて作業を続けていく予定だ。
なお、JWでは就航を記念し5月10日18時から13日23時59分まで、片道2890円の就航記念運賃をウェブサイトで販売。適用期間は7月3日から10月26日で、8月9日から19日、9月28日から10月4日は除外する。
▽JW 成田/台北(桃園)線運航スケジュール(2013年7月3日~)
JW0873便 NRT 06時30分発/TPE 09時15分着(水、日)
JW0873便 NRT 07時00分発/TPE 09時45分着(月、火、木、金)
JW0873便 NRT 07時50分発/TPE 10時35分着(土)
JW0872便 TPE 09時45分発/NRT 14時15分着(水、日)
JW0872便 TPE 10時35分発/NRT 14時55分着(月、火、木、金)
JW0872便 TPE 11時05分発/NRT 15時25分着(土)
※9月28日~10月4日は機体の定期検査にともない運休