CX日本支社長、まずは香港復活めざす-LCC競争は公平性を

  • 2013年2月24日

 キャセイパシフィック航空(CX)日本支社長のクレランス・タイ氏はこのほど本誌インタビューに応じ、尖閣問題で落ち込んだ香港への需要回復に取り組む意欲を語った。昨年夏の問題発生後、10月と11月で約7000名のキャンセルが出るなど打撃を受けたが、現在は回復傾向。タイ氏は、「香港はCXの日本支社にとって一番大切な場所」とし、「このまま何もなければ」と断った上で、香港政府観光局(HKTB)とも協力しながら香港のプロモーションを実施したい考えを示した。

 一方、CXでは昨年夏以降の需要減に対して、東南アジアなど以遠路線の販売を強化したが、良い結果が得られているといい今後も取り組みを継続。東南アジアやインド、オーストラリア、ヨーロッパなどの路線網を活用し、「CXはネットワークが強いということを強調していきたい」という。

 このほか、LCCとの競争については「影響は当然ある」としつつ、「もともとどの路線でも複数の航空会社と競合関係にある」ことから、大きな問題ではないとの認識。航空分野での規制緩和も市場の拡大につながることから歓迎できるとした。

 ただし、LCCとの競合において競争条件が異なることは問題と指摘。「例えば成田や関空のLCCターミナルをCXが使いたいと思った時に使うことはできるのか」と語り、日本、香港の当局に公平性を要求していく方針を示した。


※インタビュー詳細は後日掲載予定