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海外旅行、3割が「円高が影響」-旅先でメリット実感5割超

  • 2012年11月24日

 ジェイティービー(JTB)がこのほど実施した、円高が海外旅行に与える影響に関するWEBアンケート調査によると、海外旅行に行く事や方面を決める際に「円高が影響した」と回答した人は31.3%となった。具体的には、「強く影響した」が6.0%、「多少影響した」が25.3%だった。

 円高が影響したという回答者に直近の旅行で変更した点を訪ねたところ、「旅行日数を長くした」が41.5%、「ホテルのグレードを上げた」が32.6%、「国内ではなく海外に(旅行方面を変更)した」が12.8%となった。旅行経験別で見ると、旅行回数が少ない人ほど旅行先を海外に変更したという回答が比較的多くなり、旅行回数が多いほど、航空便を直行便にし、座席クラスをビジネスクラスにするなど、移動時の利便性や快適性を高めた回答が増加した。

 また、全回答者に対し、直近の旅行で円高メリットを実感したか訪ねた質問では、52.9%が円高メリットを実感していると答えた。場面別では、現地での買い物費用が35.1%、現地での飲食費が26.5%、日本出発前に支払った旅行費用が21.8%。国別ではハワイやグアム、韓国、イタリアで買い物の際のメリットを実感した人が多かった。一方、「特になし」と回答した人は全体の47.1%で、中国や香港・マカオ、台湾を旅行した人が多かった。

 円高で得をした分の使い道については、「この旅行では使わなかった」が55.4%と最も多かった。実際に使った回答者は「高価なものや多くのものを買った」が25.9%、「グレードの高いホテルに泊まった」が13.8%、「様々な食事・高価な食事をした」が11.0%となった。

 また、日本人訪問者数の多い韓国と円高との関係についての質問では、どのような状況になれば韓国に行くと思うかを訊いたところ「手頃なツアーが販売される」が19.4%、「先に行きたいところに行ったあとなら」が17.6%、「休みが取れる」が17.3%、「現地情勢に不安がなくなる」が16.3%と多かった。「韓国ウォンが現在より安くなる」と、円高ウォン安をメリットとして捉える回答は5.7%に留まった。

 その他、アンケートでは旅行先を検討する際、国内と海外を比較するかについての質問も設けたところ、41.4%が比較すると回答。旅行日数がどれくらいになると国内、海外を比較するかという質問には、「5日」が37.2%、「4日」が34.5%、「3日」が30.9%となった。どれくらいの旅行費用から比較するかについては7万円から10万円と答えた回答者が最も多く、比較する方面としては、海外がハワイや韓国、台湾、国内は沖縄や北海道をあげた回答者が多かった。

 なお、同調査は2012年10月19日から10月25日に実施。対象は2010年1月1日以降、観光目的で海外旅行に行った、首都圏、愛知県、京阪神在住の男女計1000名。