東京商工リサーチ（TSR）によると、2012年7月の旅行業倒産件数は、前年より4件増の8件となった。このうち、2件は高速ツアーバス事故を起こしたハーヴェストホールディングスとその関連会社のHSサポート。ハーヴェストホールディングスの負債額は6億5000万円、HSサポートの負債額は5000万円だ。また、実質休眠状態にあったヨツバトラベル（負債額：1500万円）も、親会社のトラック運送会社四葉ライナーの不振による同時倒産。このことから、TSRでは今月の倒産について、業界の状況の影響による倒産は実質5件で前年と大きな差がないとしている。負債総額は9億8500万円（前年：5600万円）。震災関連での倒産は1件あった。

　宿泊業については、前年より5件多い13件となった。しかし、負債総額は21億5600万円（前年：104億1100万円）と減少し、1社当たりの負債総額も小額化。地方の小規模なホテルや旅館の倒産が多いという。震災関連の倒産は3件で、宿泊業はまだ震災の影響が残るとしている。