主要58社、上半期の海外旅行2割増、すべての月で2010年上回る
観光庁が取りまとめた主要旅行会社58社の2012年6月の旅行取扱状況速報で、海外旅行の取扱額は19.4%増の1965億787万円となり、11ヶ月連続でプラス成長した。この結果、上半期(2012年1月~6月)の累計では18.8%増の1兆1001億6180万円となり、2010年比でも12.0%増と好調。1月からすべての月で2010年の実績を上回っている。
上半期の海外旅行取扱額の規模を企業別で見ると、ジェイティービー(JTB)グループ14社計が23.5%増の2256億8252万円で首位。次いでエイチ・アイ・エス(HIS)が17.2%増の1573億6192万円、阪急交通社が31.7%増の1358億2283万円などとなった。
取扱額の伸び率上位3位は、JTB東北が61億8499万円で68.9%増となったほか、i.JTBが90億2020万円で54.5%増、読売旅行が52億6189万円で49.1%増。取扱額が100億円を超える企業では、JTB法人東京が38.1%増、トラベルプラザインターナショナルが36.7%増、JTB関東が35.8%増、ジャルパックが31.9%増などとなっている。
募集型企画旅行の取扱状況では、取扱額が22.4%増の3448億9729万円で取扱人数は21.5%増。単価は0.8%増の15万6356円となっている。
海外旅行以外では、外国人旅行が86.0%増の272億3188万円、国内旅行が17.5%増の1兆7825億7984万円、合計が18.4%増の2兆9099億7352万円。10年比で見ると、訪日旅行は2.0%減まで回復したほか、国内旅行は2.0%増とプラス成長。合計は5.6%増となった。
なお、6月単月では、海外旅行取扱額の規模でJTBグループ14社計が27.9%増の402億3136万円となり、阪急交通社が18.6%増の275億4384万円、HISが18.0%増の244億3323万円で続いた。旅行会社からは円高傾向により、韓国や中国、台湾などアジアや欧州、北米、ハワイ、ミクロネシアを中心に堅調な推移が報告されたという。