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主要58社、5月海外旅行は28%増-訪日も10年水準に回復

  • 2012年7月12日

 観光庁が取りまとめた主要旅行会社58社の2012年5月の旅行取扱状況速報で、海外旅行は前年比28.0%増の1872億7311万円となり、10ヶ月連続でプラス成長となった。2010年比でも11.7%増と2桁増で、旅行会社からは円高がプラスに作用し、韓国や台湾などのアジア方面に加え、欧州やハワイを中心とした堅調な推移が報告されているという。

 企業別で見ると、ジェイティービー(JTB)グループ14社が34.7%増の384億9906万円、阪急交通社が48.6%増の291億380万円、エイチ・アイ・エス(HIS)が22.4%増の226億5630万円で上位3位を占めた。また、日本旅行が20.0%増の107億9645万円となり、100億円台に回復している。

 伸び率ではJTB東北が181.1%増の11億3353万円で最も高く、震災からの回復傾向が見られる。取扱額が50億円以上の企業に限定すると、阪急交通社、ジャルパック、クラブツーリズム、JTB14社の順に高い伸び率を示した。

 また、海外募集型企画旅行の実績では、取扱人数が11年比31.9%増の32万8479人で、取扱額は30.8%増の590億2557万円。10年比でも人数が4.3%増、取扱額が10.8%増と伸びた。1人当りの単価は、10年が16万9300円、11年が18万1300円、12年が17万9700円と推移している。

 海外旅行以外では、外国人旅行が11年比188.6%増の57億5603万円となり、10年比でも0.9%減とほぼ回復。国内旅行は11年比20.6%増、10年比0.2%増の3253億4944万円で、合計は11年比24.0%、10年比4.0%増の5183億7857万円となった。


▽主要旅行会社取扱概況
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