エコツーリズム推進法に基づく全体構想、慶良間地域、谷川岳を認定

  • 2012年7月3日

 観光庁はこのほど、エコツーリズム推進法に基づき、沖縄県の渡嘉敷村と座間味村が申請した「慶良間地域エコツーリズム推進全体構想」と、群馬県みなかみ町が申請した「谷川岳エコツーリズム推進全体構想」を認定したと発表した。今回の認定は埼玉県飯能市に続いて全国で2番目と3番目となる。

 「慶良間地域エコツーリズム推進全体構想」は、特定自然観光資源の指定のある全体構想としては第1号の認定となる。渡嘉敷村と座間味村からなる慶良間地域はサンゴ礁をはじめとした海域資源を中心に豊かな自然環境を有しており、多様な海洋生物が観察可能だ。両村では観光振興と自然保全活動の両立をはかり、地域の生活や経済の維持、発展を目的として構想を作成。自然環境資源の保護と育成のために特定自然環境資源としてサンゴ群集の分布域を指定する予定だ。

 また、「谷川岳エコツーリズム推進全体構想」は、国立公園内における取り組みの全体構想としては第1号の認定だ。みなかみ町では上信越高原国立公園に指定されている谷川岳を、旅行者が自然の生態系に悪影響を及ぼさずに楽しめるような取り組みを進めており、その手段としてエコツーリズムの推進を掲げている。今回エコツーリズムの導入で地域の発展、向上につなげることを目的として構想を作成。「守る・活かす・交わる」の3つの基本方針を設定した。