韓国旅行、20代女性が倍増の勢い、今年は400万人近くの予想も
JTB総合研究所が実施した「女性が牽引する韓国旅行の実態調査」によると、2008年以降の訪韓日本人旅行者は男女比が逆転し、女性が半数以上を占めるようになった。日本人旅行者数は2008年に前年比6.4%増の235万人、09年は28.6%増の302万人、10年は1.1%減の299万人、11年は8.8%増の325万人と増加しており、女性のシェアは08年は50.2%、09年は57.4%、10年は57.2%、11年は58.6%と拡大傾向にある。2012年1月以降も、韓国旅行者数は前年比30%増で推移しており、この勢いが続けば2012年は限りなく400万人近くになると予想している。
女性の中でも目立つのは20代女性で、08年から09年にかけては62.1%増となった。20代の韓国旅行者数は、08年の25万8000人から11年には51万6000人と倍増しており、20代女性の海外旅行者のうち28.7%が韓国旅行となっている。
女性、特に20代女性の韓国旅行の人気が高くなったことについて、JTB総合研究所では3つの要素を指摘。短い日数で楽しめることやK-POPなどによる「新たな韓流ブーム」のほか、08年11月頃から進んだ円高ウォン安により、「安近短」の「安」の敷居が格段に下がったことをあげている。
また、旅行の同行者だが、韓国旅行では「女性だけ」の傾向が強い。特に29歳以下は72%が女性だけのグループもしくは自分一人となっている。旅行目的が「食事」「買物」「エステ」ということが、その理由となっているようだ。