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過去最大の日本発着クルーズ、プリンセス・クルーズが来年4月から

  • 2012年3月28日

左から、クルーズ・バケーションの木島榮子社長、プリンセス・クルーズのアラン・バクルー社長、同・ジャン・スワーツ副社長 プリンセス・クルーズ社長のアラン・バクルー氏と同社の日本地区総販売代理店(GSA)を務めるクルーズ・バケーション社長の木島榮子氏は3月27日、東京都内で会見を開き、来年4月から「サン・プリンセス」(7万7000総トン、乗客定員2022人)による日本発着クルーズ「ジャパン・ホーム・ポート・クルージング」を実施すると発表した。横浜と神戸を起点に、9泊から12泊のクルーズを7コース9航海、計87泊行なうもので、外国船籍の日本発着クルーズとしては過去最大規模となる。

 会見の冒頭、バクルー氏は「世界的に成長を続けるクルーズのマーケットとして、日本には潜在能力がある」と期待感を表明。続いて同席したジャン・スワーツ副社長が、「日本は世界4番目の経済力を誇り、人口では世界で10番目に位置する。東京周辺には4000万人が住み、これはマイアミとロサンゼルス、ニューヨークを合わせた数よりも多い。しかも人口の23%を65歳以上が占めているなど、クルーズの潜在力が高い」と今回の日本発着クルーズに踏み切った経緯を説明し、「日本マーケット向けにカスタムデザインしたサービスを提供することで、初年度は1万8000人の集客を目標としたい」と述べた。

 日本人向けのサービスの一例としては、50人以上の日本人または日本語の堪能な乗組員を乗せ、日本語での船内案内を実施。食事にはスシ・バーを設けるほか、メインダイニングでも日本食を提供する意向だ。また専門家による日本語での歴史や文化の講演や、オプショナルツアーも日本語を基本とし、船内ショップの品揃えやスパ・トリートメントのメニューなども日本人好みのものを用意するとしている。

 続いて木島氏はクルーズコースについて触れ、「風光明媚な瀬戸内海や世界遺産の知床をクルーズするほか、博多どんたくや京都の葵祭を訪れるクルーズや松山、鹿児島、別府などの温泉巡りといったテーマ性の高いコースも用意した」と語り、しかも主要港では1泊するスケジュールを起用していることを明かした。

 日本発着クルーズは4月16日から販売されるが、それに先立ち、プリンセス・クルーズの予約システム「POLAR online」を日本語化して導入することが発表された。これにより、24時間リアルタイムで予約が可能となる。

 コース内容は次ページのとおり。