全日空（NH）は4月1日付で組織改正を実施する。本社部門では、国際業務室とアライアンス室を統合して「国際提携室」を新設するほか、グループ事業推進室を改変して企画室内に「グループ事業推進部」として配置。一方、企画室内に現在位置するネットワーク戦略部の機能は、別に新設する「マーケティング室」に移管する。

　また、商品戦略室とCS推進室を統合して「CS＆プロダクト・サービス室」とし、その下に「商品戦略部」、およびCS企画部とカスタマーサポート部を統合した「CS推進部」の2部を置く。これにより、利用者の声をより直接的に商品やサービスに反映できる体制を構築する。

　IT推進室は「業務プロセス改革室」に改称し、ITを活用して部門を横断した利用者視点での新サービスの企画や、社内・グループ内の業務プロセスの改革などに取り組む。業務プロセス改革室の下には「イノベーション推進部」を新設し、既存の企画推進部からC2サポートセンターと情報活用推進チームを移管する。

　「持株会社制移行準備室」も新設し、2013年4月を予定する持株会社制への移行に向けた体制の構築をめざす。このほか、効率化と機能強化を目的にCSR推進部を廃止し、リスクマネジメントチームと環境・社会貢献チームの機能を総務部に移管。さらに、人事部では、グループカルチャー推進準備室を「グループカルチャー推進室」に改するとともに、「グループ障がい者雇用推進室」と「英語サポートセンター」を新設する。

　このほかの組織改正のうち、営業推進本部に関する詳細と組織図は次ページ以降の通り。