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日本航空、25日にB787受領、座席数など仕様も公開

  • 2012年3月21日

JLのB787型機 日本航空(JL)は現地時間3月25日、シアトルでボーイングB787-8型機を受領する。日本への到着は、成田空港に3月27日18時30分頃になる予定だ。3月21日の定例会見でJL代表取締役社長の植木義晴氏は、懸念された機体後部の不具合の修理も完了したと説明し、「安全かつ安心な形で受領できる」と喜んだ。初号機は、4月22日に就航予定の成田/ボストン線に投入する計画だ。

 JLでは受領日決定に合わせ、機内設備の仕様も公開。座席数はビジネスクラス42席、エコノミークラス144席、合計186席とした。B767型機の1.3倍の大きさの窓や約14センチメートル高い天井、快適な湿度と気圧、温水洗浄機能付きトイレなどのほか、JL独自の仕様として機内照明や機内エンターテイメントとしては世界初の「SKY MANGA」なども導入。照明は、日本の四季を表現するとともに、食事が美味しく見える、睡眠や目覚めが快適といった場面に応じて調整するという。

 シートは、ビジネスクラスには171度までリクライニング可能な「JALシェルフラット ネオ」を2-2-2で配列。シートピッチは約153センチメートルで、座席幅はB777型機よりも約5センチメートル広い約54センチメートルとなった。また、エコノミークラスはレカロ社製シートを2-4-2で配列。シートピッチは約79センチメートル、座席幅は一部の席を除きB777型機よりも約2センチメートル広い約47センチメートルとした。

 各シートには、ユニバーサルPC電源やUSBポート、RCAジャックを装備するほか、ビジネスクラスは15.4インチ、エコノミークラスには10.6インチのタッチパネル式個人用テレビモニターを備えている。

 JLでは、B787型機をサンディエゴやヘルシンキへの新規就航のカギと位置づけているが、度重なる遅延に悩まされてきたところ。植木氏は今後のデリバリーに関して、「まったくリスクがないということではないと認識している」としつつ、「ボーイングとは緊密に連絡をとっており、必要な交渉もおこなっている」と語り、12月のサンディエゴ、来年3月のヘルシンキのいずれも「もともと余裕を持たせて設定している」ため、「その中で何とか吸収できるように鋭意努力をしている」と説明した。

 なお、成田/ボストン線は「4、5月の便は、成田発、ボストン発とも8割を超えており、特に4月の成田発はどの便も満席に近いご予約をすでに頂戴している」ところ。植木氏は、「お客様が運航開始を待ち望んでおられる、非常に需要の高い路線であると改めて感じている」と自信を示し、「これからも様々なニーズにきめ細やかにお応えするフルサービスキャリアとして、すべてのお客様が常に新鮮な感動を得られるような商品、サービスを提供していく」と意欲を語った。


※訂正案内(2012年3月5日 09時45分 編集部)
訂正箇所:第1段落第1文
誤:日本航空(JL)は現地時間3月26日、
 ↓
正:日本航空(JL)は現地時間3月25日、

訂正箇所:第1段落第3文
誤:「全かつ安心な形で受領できる」と喜んだ
 ↓
正:「安全かつ安心な形で受領できる」と喜んだ